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「ベスト8を本気で目指すなら…」 W杯2連勝へ、松井大輔が日本代表に望む“修正力”

サッカー日本代表は23日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦でドイツ代表と対戦し、2-1と劇的な逆転勝利を収めた。W杯で4度の優勝を誇る強豪を破った勢いのまま、グループリーグ突破に向けて27日のコスタリカとの第2戦に臨むが、2連勝に向けて日本代表に必要なものとは――。2010年南アフリカ大会に出場し、主力としてベスト16進出に貢献した元日本代表MF松井大輔(Y.S.C.C.横浜)に、コスタリカ戦での注目点について聞いた。(取材・文=藤井 雅彦)

ドイツを下して歓喜する日本の選手たち【写真:ロイター】
ドイツを下して歓喜する日本の選手たち【写真:ロイター】

W杯ベスト16経験者・松井大輔のコスタリカ戦展望

 サッカー日本代表は23日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦でドイツ代表と対戦し、2-1と劇的な逆転勝利を収めた。W杯で4度の優勝を誇る強豪を破った勢いのまま、グループリーグ突破に向けて27日のコスタリカとの第2戦に臨むが、2連勝に向けて日本代表に必要なものとは――。2010年南アフリカ大会に出場し、主力としてベスト16進出に貢献した元日本代表MF松井大輔(Y.S.C.C.横浜)に、コスタリカ戦での注目点について聞いた。(取材・文=藤井 雅彦)

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 W杯の開幕前、日本代表チームを取り巻く空気は決して良好とは言えなかった。

 コンディション不良が囁かれる選手も多く、直前の17日に行われたカナダとの強化試合では1-2と逆転負けを喫した。そうした逆風をはねのけて手にした初戦ドイツ戦“大金星”の効果とは、どのようなものだろうか。日本代表の一員として、2010年南アフリカW杯でベスト16進出を経験している松井が、当時の話を交えながら語る。

「2010年の時も本大会前は結果が出なかったけど、初戦のカメルーン戦に勝ったことで空気がガラッと変わりました。今回は相手が優勝候補の1つであるドイツだったので、さらに大きな自信になるはず。喜ぶことは大切で、それは勢いにつながります。チームの士気が高まったのは間違いありません。2戦目以降にもポジティブな影響をもたらす勝利でした」

 言うまでもなく、ドイツ戦は日本サッカーにとって歴史に残る逆転勝利だった。世界を驚かせた大番狂わせと形容してもいいだろう。

 一方で、前半は苦しい展開を余儀なくされたことも事実。攻守両面で日本の良さをほとんど出せず、防戦一方に。松井は第2戦に向けて、あらためて精査すべき課題があると指摘する。

「前半はこれまでの強豪国に対する戦い方と同じになっていました。主にドイツにボールを持たれる形で、高い位置からプレッシャーをかけられず、ボールを持った場面では効果的にボールをつなげなかった。やりたいことをやられてしまった感じで、ほぼサンドバック状態でした。自分たちのサッカーができない局面では、ピッチ内でもっと声をかけ合って解決することが必要。ポジションを変えるのか、ボールの動かし方を変えるのか、相手の出方を見ながら考える。これはどのチームが相手でも、勝つためにやらなければいけないことです」

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