37歳藤田さいき2位、最年長2週連続Vへ好発進 トレーナー証言「今週も体はいい状態」
女子ゴルフの今季国内ツアー最終戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(6487ヤード、パー72)が24日、宮崎CCで開幕した。前週の大王製紙エリエールレディスで11年35日ぶりのツアー6勝を飾った藤田さいき(チェリーゴルフ)が2イーグル、2バーディー、1ボギーの67で回って5アンダーとし、首位に1打差の2位につけた。歴代2位のブランクVを飾ったばかりだが、今度は塩谷育代の32歳330日を更新する日本人最年長37歳5日での2週連続Vを目指す。首位は、史上最年少での年間女王を決めている山下美夢有(加賀電子)で66の6アンダー。今大会を通算12アンダー以上で終えれば、日本人選手では初の年間平均ストローク60台を達成する。
JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ初日
女子ゴルフの今季国内ツアー最終戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(6487ヤード、パー72)が24日、宮崎CCで開幕した。前週の大王製紙エリエールレディスで11年35日ぶりのツアー6勝を飾った藤田さいき(チェリーゴルフ)が2イーグル、2バーディー、1ボギーの67で回って5アンダーとし、首位に1打差の2位につけた。歴代2位のブランクVを飾ったばかりだが、今度は塩谷育代の32歳330日を更新する日本人最年長37歳5日での2週連続Vを目指す。首位は、史上最年少での年間女王を決めている山下美夢有(加賀電子)で66の6アンダー。今大会を通算12アンダー以上で終えれば、日本人選手では初の年間平均ストローク60台を達成する。
2日前に37歳になった藤田は、前週からの好調を維持していた。2番パー5。残り155ヤードから7番アイアンで放った第3打をカップインさせて、早々とイーグルを奪った。
「ビックリしました。今日イチのアイアンショットでした」
8番パー3はボギーにするも、9番パー5では残り210ヤードから、4番UTで2オンに成功。15メートルのパットを沈め、2つ目のイーグルをゲットした。そして、後半も2バーディーでスコアを伸ばした。
「1日2つのイーグルは初めてのことです。いいスタートが切れました」
前週の優勝で「気持ちは浮ついていた」というが、疲れは見せずにハツラツとテンポのいいプレーを続けた。その様子をロープの外で見ていた黒岩祐次トレーナーは「体のコンディションは2週間単位で、浮き沈みがあるものですが、藤田プロは今週もいい状態です」と証言。埼玉西武ライオンズの元トレーナーで、7年前から藤田の体作りをサポートしてきた黒岩氏は、今大会の期間中は藤田に帯同。ラウンド後のマッサージも含め、藤田にとっては最高の援軍になっている。
この状況下、首位と1打差の発進。飛距離の出るドライバーショット、キレのあるアイアンショットに加え、アプローチ、パットの小技も冴えている。マネジャーでもある夫の和晃氏はサッカー経験者で前夜は、カタール・ワールドカップ(W杯)の日本―ドイツ戦をテレビ観戦。藤田は「私は寝ていましたが、盛り上がっていたみたいですよ(笑)」と明かすなど、メンタル面も充実している。
前週の優勝後、大量の祝福メッセージが届き、誕生日も合わせてコース入りしてからは、多くの選手から誕生日祝いをプレゼントされている。この日、藤田と同じ2位発進の菊地絵理香はピアスを渡しており、「さいきさんがトレーニングを頑張ってきているのも見てきました。刺激になりましたし、『私も』という思いです」と感謝を口にした。
菊地だけでなく、20代の後輩からも慕われる藤田は、2週連続優勝への思いを聞かれると、「1日目を頑張れたので、あと3日も頑張りたいです」と返した。今の藤田なら、その快挙を達成する可能性は十分にある。
(THE ANSWER編集部)