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「遠藤を“番犬”に戻したんは9番よね」 久保竜彦が「日本の肝」と呟いた大金星の立役者

久保竜彦がドイツ戦逆転劇のキーマンになった選手について語った【写真:荒川祐史】
久保竜彦がドイツ戦逆転劇のキーマンになった選手について語った【写真:荒川祐史】

「朝まで飲まんといかんで、これ。こんなことないと思うよ、サッカー人生で」

 終わってみれば、ギリギリの采配、ギリギリの勝負よね。前半も何回も崩されて相当きつかったと思う。

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 前田もね、追いまくって終わり。でも、あれで三笘が生きて、浅野が決めたのかもしれんし。やっぱり、森保さんの使い方よね。吉田があんだけ持つと思わんかった。変なミスは1回もなかったな。ちょっと脚つっとったけどな。

 逆に4番はもっとやれると思うけどね、板倉。自信にはなると思う。ドイツにあんだけ攻められて、狙われてね。だけど、これで落ち着くだろうし。耐えたのもそうだし、雰囲気に慣れるから。長友なんかは(ミスもなく)何もなかったもんね。やることやった感じ。

 W杯はアルゼンチン―サウジアラビア戦のサウジの凄いシュートをちょこっと見たくらいやけど、VARで判定が覆ったりして話題になっとるんよな。でも、良かったじゃん、VAR。今日の日本は。ホンマ、俺らの時代だったらゴールになっとるよ。だから、いいことよ。

 コスタリカ、スペインにも読まれるということはないと思う。今日みたいなやり方があれば。試合中に(システム)変えるけんね。

 パパッとやって、選手もそれに対応できるんやから。遠藤も(大会前に負った脳震盪の影響なく)無事やったし、鎌田もいろいろできる。久保は今日みたいに(連携なく孤立した)1人では厳しいかもしれんけど、コスタリカ相手ならもっとやれる。

 朝まで飲まんといかんで、これ。こんなことないと思うよ、サッカー人生で。だって、ドイツに勝つんよ。今頃、渋谷とか、わーっとなっとるんじゃないか。

■久保 竜彦 / Tatsuhiko Kubo

 1976年6月18日生まれ。福岡・筑前町。筑陽学園高を経て、1995年に広島加入。森保監督(当時選手)とは7シーズンプレーした。2003年に横浜F・マリノスに移籍し、リーグ連覇に貢献。1998年に日本代表デビュー。ジーコジャパンとなった2003年以降は日本人離れした身体能力と強烈な左足でエースとして活躍したが、腰や膝など度重なる怪我により、2006年のW杯ドイツ大会は落選。以降、横浜FC、広島などを渡り歩き、2014年に引退。J1はリーグ戦通算276試合94得点。日本代表は国際Aマッチ通算32試合11得点。引退後は山口・光市に移り住み、コーヒー焙煎や塩作りなど、異色のセカンドキャリアを歩む。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)


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