3バックは「W杯では使わないかな」 松井大輔がカナダ戦で気になった日本代表の戦い方
サッカー日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)開幕を3日後に控えた17日、UAEのドバイでカナダ代表と本大会前最後となる親善試合に臨んだ。負傷などの影響で冨安健洋、遠藤航、守田英正、三笘薫が欠場した一方、長期離脱から復帰した板倉滉と浅野拓磨がスタメン出場。試合は右サイドハーフで先発起用された相馬勇紀が、前半8分にボランチ柴崎岳からの浮き球パスに反応し、相手DFの背後に抜け出して先制ゴールを決めたが、同21分にCKから失点すると、試合終了間際にはPKを献上し、1-2と逆転負けを喫した。
W杯経験者の松井大輔が見たカナダ戦、1-2逆転負けも「悲観すべきではない」
サッカー日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)開幕を3日後に控えた17日、UAEのドバイでカナダ代表と本大会前最後となる親善試合に臨んだ。負傷などの影響で冨安健洋、遠藤航、守田英正、三笘薫が欠場した一方、長期離脱から復帰した板倉滉と浅野拓磨がスタメン出場。試合は右サイドハーフで先発起用された相馬勇紀が、前半8分にボランチ柴崎岳からの浮き球パスに反応し、相手DFの背後に抜け出して先制ゴールを決めたが、同21分にCKから失点すると、試合終了間際にはPKを献上し、1-2と逆転負けを喫した。
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W杯本番前最後の試合で黒星を喫する形となったが、この結果をY.S.C.C.横浜に所属する元日本代表MF松井大輔はどのように見たのか。2010年南アフリカW杯でベスト16進出の原動力となったアタッカーは、自身の経験を踏まえながら、23日の初戦ドイツ戦に向けて「早く忘れることが大切」と助言を送っている。(取材・文=藤井雅彦)
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「悔しい結果に終わってしまいましたが、まずカナダはとても良いチームでした。ビルドアップからショートパスで攻撃を組み立て、中盤でプレッシャーを受けてもしっかりとボールをつなぎ、個々の能力もとても高い。特にサイドには個で仕掛けられる選手を配置していて、ドリブル突破からCKを獲得できる。そして失点場面が象徴するように、セットプレーには高さと怖さがありました」
北中米カリブ海予選でメキシコやアメリカといったW杯常連国を抑えて1位で本大会出場を決めた実力は本物だった。
ただし、この試合はあくまでも強化試合に過ぎない。6日後に迫った日本の初戦、ドイツ戦に向けて松井が最も重要なポイントとして挙げたのは「忘れること」だ。
「カナダと対戦して分かったのは、W杯に出てくるチームには簡単に勝てる相手はいないということ。それを肌で感じられたことが大きな収穫です。なので(この結果を)早く忘れることが大切で、負けたことを引きずってはいけません。僕が出場した南アフリカW杯もそうでしたが、強化試合で負けたことと本番の結果はイコールではありません。だから、この結果だけを切り取って悲観するべきではないと思います」