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年間女王・山下美夢有、Vスピーチで涙「ここまで強くなれたのは…応援があったから」

女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディスは13日、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)で最終日が行われ、2打差の2位で出た山下美夢有(加賀電子)が1バーディー、ボギーなしの71で回って通算12アンダーで逆転優勝を飾った。今季4勝目&ツアー通算5勝目。今季のメルセデス・ランキング(MR)トップが確定し、史上最年少21歳103日で「年間女王」に輝き、優勝スピーチでは涙を流した。

最終日18番終了後、上田桃子に祝福を受ける山下美夢有【写真:Getty Images】
最終日18番終了後、上田桃子に祝福を受ける山下美夢有【写真:Getty Images】

伊藤園レディス最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディスは13日、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)で最終日が行われ、2打差の2位で出た山下美夢有(加賀電子)が1バーディー、ボギーなしの71で回って通算12アンダーで逆転優勝を飾った。今季4勝目&ツアー通算5勝目。今季のメルセデス・ランキング(MR)トップが確定し、史上最年少21歳103日で「年間女王」に輝き、優勝スピーチでは涙を流した。

 山下が耐えて女王を手にした。上位勢は軒並み耐える展開となった最終日。パープレーが続いたが、15番でこの日初バーディーを奪った。単独首位だった上田桃子、同じくバーディーを奪った岸部桃子と12アンダーで首位タイに。最終組3人が熾烈な争いを繰り広げ、16番で上田がダブルボギー、17番で岸部がボギー。耐え続けた山下は最終18番でも難しいパーパットを沈め、逆転優勝を飾った。

 優勝インタビューでは「本当に嬉しいです」と終始笑顔で喜びを語っていたが、優勝スピーチでは涙を流した。冒頭は大会スポンサー、コース関係者、ボランティア、ギャラリーに感謝。「皆様のたくさんの応援のおかげで今季4勝目を挙げることができました。ありがとうございました。このコースは新人戦で凄く悔しい想いをした。去年も上位で優勝ができなかったので、今年は絶対優勝したいと思っていた」と語ると感極まり、声を詰まらせた。

「本当にここまで強くなれたのは……たくさんの応援があったからここまで来られたと思います。これからも、もっともっと強くなるために頑張りたいと思います。本当に応援していただいてありがとうございました」

 これまで獲得賞金額で決まっていた年間女王争いは、今季からポイント制の「メルセデス・ランキング」に変更。過去の最年少賞金女王は2007年上田桃子の21歳156日だったが、山下が53日塗り替えた。さらに優勝賞金1800万円を上積みし、年間獲得賞金は2億327万967円に。1年間での2億円突破は15年イ・ボミに次ぐ2人目、日本人初の快挙となった。生涯獲得賞金も3億円を突破した。

 1シーズンの2億円突破は稲見萌寧、古江彩佳、小祝さくらが達成しているが、いずれも20-21年統合シーズンだった。山下は今大会優勝かつ、MR2位の西郷真央が単独4位以下なら年間女王となる条件だった。西郷は7アンダーの7位。岸部は11アンダーで2位、上田は10アンダーで3位だった。

(THE ANSWER編集部)

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