馬場咲希、笑顔があふれた13位発進 女性キャディーには「今日は何されるかと…(笑)」
女子ゴルフ国内ツアー・伊藤園レディス(6741ヤード、パー72)が11日、千葉・グレートアイランドCで開幕した。17歳の馬場咲希(代々木高2年)が、4バーディー、1ボギーの69で回って3アンダーとし、首位に3打差の13位につけた。今季からツアーに出始めて今大会で7試合目。予選落ちした10月のNOBUTA GROUPマスターズGCレディースでコンビを組んだ女性キャディーとは“リベンジ”を誓っており、この勢いで楽しみながら上を目指す。
伊藤園レディス初日
女子ゴルフ国内ツアー・伊藤園レディス(6741ヤード、パー72)が11日、千葉・グレートアイランドCで開幕した。17歳の馬場咲希(代々木高2年)が、4バーディー、1ボギーの69で回って3アンダーとし、首位に3打差の13位につけた。今季からツアーに出始めて今大会で7試合目。予選落ちした10月のNOBUTA GROUPマスターズGCレディースでコンビを組んだ女性キャディーとは“リベンジ”を誓っており、この勢いで楽しみながら上を目指す。
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最終18番パー4。パーで終えた馬場は、鈴木理恵キャディーに肩をポンポンとたたかれた。「頑張ったね」の意味を込めた労いのアクションで、馬場もニコリと微笑んだ。ただ、少しの警戒もあった。
「今日は何をされるのかな……と思って(笑)」
10月のNOBUTA GROUPマスターズGCレディース第2日の最終18番パー4。鈴木キャディーは、馬場の左頬を軽くつねった。予選落ちが確実となって気落ちしていたことを察し、励ましの意味があったが、馬場は「行動が読めなくて、ビックリしていました」。だからこそ、「今日も何かされるのかな~と思っていました」という。
だが、この日の馬場には多くの笑顔が見られた。2番パー3で7メートルのバーディーパットを沈めると、4番パー4からは3連続バーディー。一時は首位に立った。ショットも好調で、前半はフェアウェーを1度も外さなかった。後半は、ドライバーショットが曲がり始めたが、1ボギーに抑える粘り強さを発揮した。
「今日はとにかく楽しくラウンドしようと思いました。結果は気にせずに」
今季から国内ツアーに出始めて今大会で7試合になった。「ギャラリーの人たちがいるので、プロの試合は楽しい」と感じ、4月のヤマハレディース葛城(58位)、5月のブリヂストンレディス(28位)は純粋に楽しめていた。しかし、その後、全米女子オープンで予選突破を果たし、全米女子アマチュア選手権で日本人として37年ぶりの優勝を飾ると、ツアー大会でも「結果を出さなければ」と意識。重圧の比重が楽しさを上回るようになった。
「やっぱり、状況が変わったので……。でも、プロの試合に出させてもらえるありがたさを感じています。なので、また『楽しもう』と思いました」
同組の渡邉彩香、原英莉花はツアー屈指のロングヒッターで、ドライバーショット270ヤードの飛距離を持つ馬場も対抗はしていたが、セカンドオナー(第2打を一番先に打つ選手)になることが多かった。だが、それもうれしかったようだ。
「お二人がすごくて、アゲンストの時も強い球を打たれていました。それがすごく勉強になりました」
鈴木キャディーと談笑する場面も多くあり、「いろいろと笑わせてくれました」。今大会でコンビ再結成が決まった時には、「(予選落ちの)リベンジするよ」と声も掛けられている。
馬場は「結果は気にせずに」というが、首位に3打差の好位置。このままショット、パットの調子を維持できれば、優勝争いに顔を出す可能性は大いにある。
(THE ANSWER編集部)