打倒・井上尚弥誓うバトラー、KO負けボクサーから得た教訓「彼は強欲になりすぎた」
ボクシングのWBO世界バンタム級王者、ポール・バトラー(英国)は12月13日、東京・有明アリーナでWBAスーパー&IBF&WBC世界同級3団体統一王者・井上尚弥(大橋)との4団体王座統一戦に臨む。“モンスター”の有利が予想される中、英メディアに対し「1分集中を切らせば負ける」と警戒。2019年の井上―エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦を分析して得た教訓を明かした。
4団体統一戦では「1分集中を切らせば負ける」と警戒
ボクシングのWBO世界バンタム級王者、ポール・バトラー(英国)は12月13日、東京・有明アリーナでWBAスーパー&IBF&WBC世界同級3団体統一王者・井上尚弥(大橋)との4団体王座統一戦に臨む。“モンスター”の有利が予想される中、英メディアに対し「1分集中を切らせば負ける」と警戒。2019年の井上―エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦を分析して得た教訓を明かした。
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平常心を誓った。英ボクシング専門メディア「iFL TV」のYouTubeチャンネルに登場したバトラー。「(井上戦は)ビッグファイトであることは理解している。だからキャンプを楽しんでいるんだ。ツイッターやインスタグラムのコメント欄をちらっと見たけど、プレッシャーはないよ。立てる戦略が上手くいって、良いパフォーマンスができると思う」とリラックスした様子だった。
試合への対策について聞かれると「1分集中を切らせば負ける」と警戒。「まさにそれを取り組んでいる。集中を切らさないことだ。彼ができることはみんなすでに見ただろ。俺に勝ったロドリゲスは2回で負けたんだ」と、2019年に英国で行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ準決勝、前IBF世界同級王者と井上の一戦を引き合いに出した。
初回から壮絶な技術戦が展開された一戦。ロドリゲスの圧力に珍しく井上が押され、いきなりカウンターのタイミングも合わされた。しかし、モンスターがすぐに対応。2回は重心を低くし、ダッキングでかわしたところから左ショートでダウン先取。さらに左右のボディーで2度目のダウンを奪うと、最後は苦しそうなロドリゲスを猛然とたたみかけて3度目のダウン。勝敗は259秒で決した。
2018年にロドリゲスに敗れた経験を持つバトラー。英国を沸かせた一戦について「公平に言えば、ロドリゲスは良い1回を過ごしていた。そこから彼は強欲になりすぎたんだ。彼の真正面に立ってしまった。それでモンスターたる所以を見せつけられた」と分析。「だから自分は一瞬たりとも集中を切らしてはいけない。キャリアで最高だったスルタン戦からもレベルアップしなければいけないんだ」と決意していた。
(THE ANSWER編集部)