誕生日だったヘンドリックスをキス・アンド・クライでお祝い

　フィギュアスケートのグランプリ（GP）シリーズ第3戦フランス杯の女子シングルはルナ・ヘンドリックス（ベルギー）が優勝した。その裏で、当日に誕生日を迎えたヘンドリックスを祝った人物と、そのサプライズ演出が話題に。国際スケート連盟（ISU）は「これがフィギュアスケートの誕生日の祝い方です！」と称賛。海外メディアもその瞬間を撮影し、「素晴らしい写真だ」と紹介している。

　フィギュアらしいサプライズ演出だった。

　5日に行われた女子フリー。ヘンドリックスは滑り終え、キス・アンド・クライで得点を待った。すると、そこに現れたのは地元のマエベレニス・メイテ（フランス）だった。手には誕生日ケーキ。というのも、この日がヘンドリックスの23歳の誕生日だったのだ。

　驚きながらもヘンドリックスは感激の表情。さらにメイテは観客と一緒にハッピーバースデーを歌い、祝った。

　公式戦で競い合う立場でありながらも、スケーター同士の友情とリスペクトが感じられるシーン。ISU公式ツイッターは「ルナ誕生日おめでとう！　これがフィギュアスケートの誕生日の祝い方です！」と実際の場面を動画で紹介した。

　投稿には、海外ファンからこんな反応が。

「ザ・フィギュアスケート・コミュニティー」
「これは素晴らしい瞬間」
「大会における私のお気に入りの瞬間」

　日本人からも「なんて可愛いマエルナ」の声が上がり、メイテ本人も「大会で一番好きな瞬間よ」とコメントした。

　また、米専門メディア「フィギュアスケーターズオンライン」公式ツイッターは1枚の写真を掲載。それは、メイテが誕生日ケーキを持って現れ、ヘンドリックスが感激の表情を浮かべた瞬間を切り取ったもの。

「マエベレニス・メイテがルナ・ヘンドリックスの23歳の誕生日にバースデーケーキを贈った素晴らしい写真」と紹介した。

　昨季世界選手権2位のヘンドリックスは合計216.34点でGPシリーズ初優勝。記念すべき初タイトルは、誕生日とともに忘れられないものとなった。