「日本で達成できて良かった」 経験のない大ギャラリーに喜び、英29歳が米ツアー初V
15歳で母と渡米「両親は生活も支えてくれました」
ゴルフは4歳で始めた。15歳で母親と一緒に海を渡り、米フロリダ州のIMGアカデミーに入学した。大学に進学して22歳でプロ転向。欧州ツアーなど経て、2018年から米ツアーに参戦した。今季は前週まで年間ランキング78位で、トップ10入りは1度しかない。だが、優勝を目標に練習を重ねてきた。今大会の第2日からパッティングのフィーリングを掴んだという。
「15歳の頃から『LPGAツアーで勝ちたい』という夢を持ち、それをやっと叶えることができました。オーストラリアの小さい試合で優勝したことはありますけど、ツアーで勝つのは初めてです。両親はここまでゴルフだけでなく、私の生活も支えてくれました。この後に電話をしますが、父親は100%泣くと思うわ」
親孝行となる優勝だった。
10歳でスコットランドは離れているが、故郷に誇りを持つ。同郷で米ツアー通算4勝のカトリオナ・マシューを目標にしている。マンチェスター・ユナイテッドが好きなのも、アレックス・ファーガソン元監督がスコットランド出身だからだ。となると、日本人選手4人が所属するスコットランド1部リーグのセルティックも応援しているかと思いきや、「ごめんなさい。それはないです。日本人がいることは知っているけど」と笑みを振りまいた。
苦労の末に掴んだ1勝。新たな目標は「次の1勝」と言い、来年大会にディフェンディング女王として戻ってくることを約束した。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)