樋口久子 三菱電機レディス第2日

　女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディス第2日が29日に埼玉・武蔵丘GC（6650ヤード、パー72）で行われた。61位で出た前年大会覇者の渋野日向子（サントリー）は、4バーディー、3ボギーの71で通算1オーバーとし、28位で予選通過。この日は第2日としては今季最多6602人のギャラリーが詰めかけ、盛り上げたた一方、高校生のアマチュア2選手とのペアリングに心優しく対応。話題を振りまいたが、秋晴れの飯能で芸術的なシーンも生まれた。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今　2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
（W-ANS ACADEMYへ）

　8番パー3のティーグラウンド。第1打を放り抜いた渋野の後ろ姿を撮影すると、秋晴れの空にある太陽に向かってショットを打つ構図になった。そして、このホールは見事にバーディーを奪取。上々のホールとした。

　決して本調子のラウンドではなかったものの、会場の主役はやはり渋野だった。第2日としては今季最多6602人のギャラリーが詰めかけたが、その多くが渋野の組についた。この日は高校生アマチュアの手塚彩馨（佐久長聖高2年）、小俣柚葉（代々木高2年）と同組に。「プロの世界も楽しいと思ってもらえるように」と大観衆で緊張しないよう「話しかけまくった」という。最終10番でラウンドを終えた後には優しくハグも交わし、温かい空気に包まれた。

　トッププロの粋な対応に感激した手塚は、ラウンド後に「本当に凄すぎる人ですが、笑顔で気さくに話してくれて、本当に回りやすかったですし、ああいう選手になりたいと思いました」と感謝しきりだった。

　最終日については「自分の納得できるショットの回数を増やしたいです。パー5で1つしかバーディーを獲っていない。しっかり獲りたいですね」と語っていた渋野。参戦している米ツアーから5か月ぶりに国内ツアーに出場しているが、最後まで秋の飯能を盛り上げる。