卓球五輪金メダリストが「お気に入り」に選んだ日本人との伝説ラリー「最も興奮した」
卓球界で圧倒的な勢力を誇る中国勢。その中で男子のトップを15年近く走っている34歳の馬龍はこれまで世界の、そして自国のライバルたちを退けてきた。そんな馬は過去の五輪の「お気に入りの思い出」として日本の水谷隼との激闘をピックアップ。「最も興奮したものだった」と回顧している。
五輪公式ツイッターに語った「お気に入りの思い出」
卓球界で圧倒的な勢力を誇る中国勢。その中で男子のトップを15年近く走っている34歳の馬龍はこれまで世界の、そして自国のライバルたちを退けてきた。そんな馬は過去の五輪の「お気に入りの思い出」として日本の水谷隼との激闘をピックアップ。「最も興奮したものだった」と回顧している。
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まさに“火の出るような攻防”だった。舞台は2016年リオデジャネイロ五輪準決勝。当時世界ランク1位の馬と対峙したのは、日本のエース・水谷隼。馬のサーブから始まったラリーは水谷が押す形で進行した。強烈なフォアのドライブを馬が後方でレシーブ。次第に馬もドライブで返すようになり、途中は台を目いっぱい使ったドライブ合戦を展開。最後はストレートを狙った水谷のフォアがアウトとなり、馬のポイントに。今も語り継がれる26本のラリーが続く熱戦だった。
五輪公式ツイッターは「2016年の卓球のラリーを覚えてる? 馬龍に五輪でのお気に入りの思い出を聞くと、彼はこれを選んだ。彼の感想をチェック」との文言とともに当時の動画を公開。その中には馬へのインタビューも収録されており、当時を振り返って、こう語っている。
「ミズタニ戦のポイントは重要で美しいものだった。特に五輪の舞台だったので。3-0から3-2まで追い上げられた。第6ゲームの2-1の場面、攻守が激しく入れ替わるこの長いラリーになった。これは非常に重要で興奮させるポイントだった。試合の文脈上でも重要なポイントだった。だから、このポイントが自分にとって五輪で最も興奮したものだった」
馬は今月の世界卓球団体戦でも中国代表のメンバーとして金メダルを獲得。準決勝の日本戦では第3試合で及川瑞基を下し、3-2の勝利に貢献した。
(THE ANSWER編集部)