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井上尚弥優位の声に異論 バトラー参謀「タイソンも負けただろ」「過小評価している」

ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(大橋)は12月13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者・ポール・バトラー(英国)と4団体王座統一戦を行う。バトラーのトレーナーを務めるジョー・ギャラガー氏は、不利予想の声も多い中で「みんなバトラーを過小評価していると思う」「最もテクニックに優れた英国人ボクサーの一人だよ」と英メディアに語っている。

WBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級3団体統一王者の井上尚弥【写真:荒川祐史】
WBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級3団体統一王者の井上尚弥【写真:荒川祐史】

12月に4団体統一戦が決定

 ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(大橋)は12月13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者・ポール・バトラー(英国)と4団体王座統一戦を行う。バトラーのトレーナーを務めるジョー・ギャラガー氏は、不利予想の声も多い中で「みんなバトラーを過小評価していると思う」「最もテクニックに優れた英国人ボクサーの一人だよ」と英メディアに語っている。

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 今年6月にはノニト・ドネア(フィリピン)との3団体統一戦で2回1分24秒TKO勝ちを収めるなど、圧倒的な強さを見せている井上。バトラーは不利と予想する声も少なくない中、ギャラガー氏は英専門メディア「ボクシング・ソーシャル」の公式YouTubeに出演。「みんなバトラーを過小評価していると思う。彼は自分自身の力で試合の権利を勝ち取った。2度の世界チャンピオンなんだ」と、バトラーの実力が侮られていると語った。

 バトラーは今年4月、WBO王者だったジョンリエル・カシメロ(フィリピン)に挑戦予定だったが、カシメロの規定違反で試合は中止に。同月に代替開催された暫定王座決定戦で同級4位ジョナス・スルタン(フィリピン)に判定勝ちした。その後、カシメロのWBO王座が剥奪されたことでバトラーが正規王座に昇格した。

 ギャラガー氏は「スルタン戦の勝利が十分に評価されていない。バトラーの教科書通りのパフォーマンスだった。今年の英国人ボクサーの中でも最高の一つのパフォーマンスをみせた」と、スルタン相手の判定勝ちに手応えを感じているようだ。

 12月に激突する井上については研究中のようだが「シャープなパンチがあって、非常に素早い。一瞬の動きや反応が良い」と称賛。一方で「しかしドネア戦や、その他いくつかの試合でダメージを負っていた」と話し、こう続けた。

「バトラーには常に言っているんだけど、彼(井上)も人間なんだ。皆、タイソンは負けないと思っていたけど負けただろ。バトラーを軽く見るのは敬意を欠いている。最もテクニックに優れた英国人ボクサーの一人だよ」

 勝てば4団体統一、負ければベルトを失う大一番。アウェーの日本で戦うバトラー陣営だが、番狂わせに燃えているようだ。

(THE ANSWER編集部)


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