158cmの比嘉一貴が大柄揃いの米ツアーで存在感 日本人最上位6位に「気持ち良いゴルフ」
日本開催の米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップが13日、アコーディアG習志野CC(7079ヤード、パー70)で開幕した。国内ツアー賞金ランク1位の27歳・比嘉一貴(フリー)は67で3アンダーとし、首位に3打差の6位で発進した。前日は「長いパー4が多いので厳しい」と話していたが、ショットの正確性を武器に、3バーディー、ボギーフリーのラウンドを成立。日本人選手16人中トップに立った。前年大会優勝者の松山英樹(LEXUS)は、2バーディー、3ボギーの71で回って1オーバーとし、41位で発進した。首位には、6アンダーのブレンダン・スティール(米国)が立っている。
米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップ初日
日本開催の米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップが13日、アコーディアG習志野CC(7079ヤード、パー70)で開幕した。国内ツアー賞金ランク1位の27歳・比嘉一貴(フリー)は67で3アンダーとし、首位に3打差の6位で発進した。前日は「長いパー4が多いので厳しい」と話していたが、ショットの正確性を武器に、3バーディー、ボギーフリーのラウンドを成立。日本人選手16人中トップに立った。前年大会優勝者の松山英樹(LEXUS)は、2バーディー、3ボギーの71で回って1オーバーとし、41位で発進した。首位には、6アンダーのブレンダン・スティール(米国)が立っている。
最終18番パー5。比嘉は7メートル、下りフックラインを読み切って、3つ目のバーディーを奪った。ガッツポーズはなく、「ナイス、バーディー」の声と拍手には右手を軽く上げて応えた。
「パー5でしっかりバーディーを獲れたのが良かったです。途中途中でピンチもあって、まず5番パー3でバンカーから難しい状況で4メートルほどのパーパットを入れて、9番(パー4)では8メートルぐらいを入れました。前半でそれだけセーブできたので、途中途中、際どいパットもありましたけど、全体的にフェアウェイキープが高かったので、うまくパッティングで流れが作れたと思います」
今大会は、パー5が3ホール、パー3が5ホール、パー4が10ホールの設定。480ヤード以上のパー4は5ホールあり、比嘉は前日に「長いパー4が多くてきついです」と話していた。今季国内ツアーでのドライバー平均飛距離は288.66ヤードで全体40位。この日も283.50ヤードだったが、フェアウェーキープ率は84.62%と高数値をマーク。パーオン率は72.22%だった。言葉通り、ピンチの場面もあったが、長めのパーパットも決め切った。
「自分の中では3つぐらいボギーを打っている感じですけど、気持ちのいいゴルフでした。結構、上出来じゃないですかね。『もうちょっと獲れたかな』というよりは、『よく耐えたかな』という感じです」
沖縄で生まれ育ち、10歳からゴルフを始めた。高校時代から宮里藍ら「宮里3きょうだい」父でティーチングプロの優氏に師事し、卒業後は東北福祉大に進んで腕を上げた。プロ転向後はアジアンツアーを転戦するなど苦労を重ね、19年国内ツアー初優勝。身長158センチは、1999年のJGTO(日本ゴルフツアー機構)以降では“最小兵”のチャンピオン誕生となったが、正確なショットを武器にその後も勝利を重ねてきた。
大柄の選手が多い米ツアーの今大会、比嘉は自分のスタイルを貫き、存在感を示す決意だ。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)