17歳馬場咲希が11位で日本女子OPローアマ獲得 飛距離も復活「光栄なことで嬉しいです」
女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープン最終日が2日、千葉・紫CCすみれC(6839ヤード、パー72)で行われた。10位で出た17歳・馬場咲希(代々木高2年)は3バーディー、4ボギーの73で通算5アンダーとして11位。予選通過したアマチュア6選手ではトップフィニッシュで、ローアマのタイトルを獲得した。次週はとちぎ国体に東京代表として出場する。
日本女子オープン最終日
女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープン最終日が2日、千葉・紫CCすみれC(6839ヤード、パー72)で行われた。10位で出た17歳・馬場咲希(代々木高2年)は3バーディー、4ボギーの73で通算5アンダーとして11位。予選通過したアマチュア6選手ではトップフィニッシュで、ローアマのタイトルを獲得した。次週はとちぎ国体に東京代表として出場する。
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最終18番パー5。2メートルのバーディーパットを決めると、馬場が右拳を2度上下させた。その後、安堵の笑顔を浮かべ、同組のテレサ・ルーの元に歩を進めた。
「テレサさんのチップインイーグルを目の前で見られてうれしかったので、『私もイーグルパットを入れたらすごいな』と思っていたら、全然でした(笑)。バーディーパットもすごく緊張しましたが、入れられて良かったです」
通算5オーバーで終了。「1日ぐらいはアンダーで」の目標は果たせず、4日間ともオーバーパーとなったが、ローアマ獲得は素直に喜んだ。
「日本女子オープンに出場できて、ローアマを獲れたことは光栄なことなので、うれしいです。大会が始まる前は『4日間戦いたい』と思っていましたが、予選通過が確定してからは、『残り2日も楽しんで頑張ろう』と思っていましたが、結果的にローアマを獲れてうれしいです」
大会を通して、高い弾道の好ショットを多発した。「今日は練習ラウンドと比べても振れていました」と言い、体重6キロ減で失っていた飛距離も復活。そして、4番パー5では第2打をグリーン左横のラフまで運び、18番パー5では2オンに成功してピン右9メートルにつけた。その要因は今季ツアー最多9417人のギャラリーにもあった。
「ティーグラウンドに立った時、ビックリしましたけど、すごぐうれしかったです」
今年3月のヤマハレディース葛城、5月のブリヂストンレディスに主催者推薦選考会を突破して出場。今年の目標は「プロの試合に出ること」で、それを果たした上にギャラリーの前でプレーできたことで「テンションが上がって、いつもより振れました」と話していた。そして、全米女子オープン予選通過、日本人として37年ぶりの全米女子アマチュア選手権優勝の快挙を達成。凱旋試合となった9月の住友生命Vitalityレディス東海クラシックは予選落ちしたが、今大会でショットは復調した。
ローアマ獲得で、来年プロテストは1次予選、2次予選は免除で最終から受験できることも決まった。
「やっぱり、初のプロテストなので最終から行けるのは有利なことなので、自信を持って臨めたらうれしいです」
今後の課題を問われると、「決めたいパットを決めること」と返した。今大会では4メートル以上のパットは1度も決められず、上位争いに絡むことはなかった。それでも、ツアー出場4戦目で自己最上位フィニッシュ。注目される中で結果も残し、「日本女子オープンでローアマも獲れましたし、終わってみて『良かったな』と思います」と微笑んだ。
次週はとちぎ国体に出場。再来週は、富士通レディース(10月14~16日、千葉・東急セブンハンドレッドC)で再びプロと相まみえる。初メジャー出場となった今大会で経験した自信と経験も胸に、伸び盛りの17歳は前進し続ける。
【馬場咲希の今季戦績】
3月 ヤマハレディース葛城58位
4月 全米女子オープン日本予選会4位(本大会出場権獲得)
5月 関東女子選手権優勝
ブリヂストンレディス28位(ベストアマ)
6月 全米女子オープン49位
日本女子アマチュア選手権9位
7月 全米女子ジュニア選手権32強
関東ジュニア選手権優勝
8月 全米女子アマチュア選手権優勝
世界女子アマチュアチーム選手権個人4位、団体3位
9月 住友生命Vitalityレディス東海クラシック 予選落ち
10月 日本女子オープン 11位(ローアマ)
(THE ANSWER編集部)