叶結衣、大会史上初の中学生V 全米アマ女王・馬場咲希に「強い」と言わしめた14歳
ジュニア女子ゴルファーを対象にした第3回宮里藍インビテーショナルSupported by SUNTORY最終日が25日、茨城・PGM石岡GCで行われた。大会側から招待された中学1年から高校2年までの33人が出場。首位で出た14歳の叶結衣(沖学園中3年)が、68で回って通算10アンダーとし、大会初の中学生優勝者となった。日本人として37年ぶりに全米女子アマチュア選手権を制した馬場咲希(代々木高2年)は3位から出て、6バーディー、1ボギーの67で回って通算9アンダーの2位だった。
第3回宮里藍インビテーショナルSupported by SUNTORY
ジュニア女子ゴルファーを対象にした第3回宮里藍インビテーショナルSupported by SUNTORY最終日が25日、茨城・PGM石岡GCで行われた。大会側から招待された中学1年から高校2年までの33人が出場。首位で出た14歳の叶結衣(沖学園中3年)が、68で回って通算10アンダーとし、大会初の中学生優勝者となった。日本人として37年ぶりに全米女子アマチュア選手権を制した馬場咲希(代々木高2年)は3位から出て、6バーディー、1ボギーの67で回って通算9アンダーの2位だった。
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最終18番パー4の第3打。叶はグリーン左奥からのアプローチをピン左1.5メートルに寄せた。ピンがグリーン奥に切られ、叶の側からは下り傾斜。グリーンにボールを運べば、確実にピンをオーバーする状況だったが、叶はラフでボールをクッションさせ、グリーンの下り傾斜に乗せた。
「ピンまで20ヤードあって、10ヤード地点に落とすイメージでした。少し弱くて2クッションしたのが逆に良かったです。パーパットも緊張しましたが、しっかりと入れることができました」
同組には、全米女子アマチュア選手権優勝の馬場、2021年全国高校選手権春季大会覇者の徳永歩がいたが、臆することのないプレーで、堂々の頂点に立った。
「実感はないですけど、うれしいです。今日はドライバーの調子が悪かったのですが、アプローチとパットでリカバリーできて良かったです」
前日から、馬場とのラウンドを楽しみにしていたという。ドライバーの飛距離は30~40ヤード程置いていかれたが、宮里からレッスン会で教えられた「客観的に自分を見る」と思い出し、自分の飛距離、ショット力、強い風を計算して、2打目から冷静にクラブ選択。得意の小技も生かしてスコアを伸ばした。馬場がピン側に寄せて先にバーディーを奪った16番パー5では、5メートルのフックラインを読み切ってバーディーを奪い返してみせた。そして、1打のリードをキープした。
「あそこは絶対に入れるつもりでした」
その気合と勝負強さを目の当たりにした馬場には「本当に『強い』と思いました」と言わしめた。
この優勝で宮里とラウンドできる権利を獲得。日程は未定だが、「すごく楽しみです。私と身長はあまり変わらないですけど、小技がすごくて世界一になられた方なので、勉強になると思います。吸収したいです」と声を弾ませた。目標は「賞金女王になって、みんなから応援されるプロになること」。数年後には、馬場ら今大会の出場者とツアーで優勝争いをする姿が見られるかもしれない。
【成績上位者】
優勝(-10)叶結衣
2位(-9)馬場咲希
3位(-8)徳永歩
4位(-3)茶木詩央
5位(-3)岡安優菜
※同スコアはカウントバック方式で順位決定
(THE ANSWER編集部)