「オオタニの二刀流を皆、当たり前と思ってしまっている」 1531安打男がMVP争いに懸念
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)の敵地ガーディアンズ戦に「3番・DH」で先発出場した。この試合を中継したMLB公式テレビ局「MLBネットワーク」では、試合中にOBや識者がリモートで議論するスペシャル企画を実施。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手と大谷によるア・リーグMVP争いに注目が集まる中、メジャー通算1531安打の元名手は「みんなオオタニの活躍を当たり前だと思ってしまっている」と周囲の“二刀流慣れ”に一石を投じた。
MLB通算251勝左腕サバシアと1531安打の名手ケイシーが議論
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)の敵地ガーディアンズ戦に「3番・DH」で先発出場した。この試合を中継したMLB公式テレビ局「MLBネットワーク」では、試合中にOBや識者がリモートで議論するスペシャル企画を実施。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手と大谷によるア・リーグMVP争いに注目が集まる中、メジャー通算1531安打の元名手は「みんなオオタニの活躍を当たり前だと思ってしまっている」と周囲の“二刀流慣れ”に一石を投じた。
MLBネットワークではエンゼルス―ガーディアンズ戦の中継で「クラブハウス・エディション」というスペシャル企画を実施。豪華ゲストが参加する中、白熱するア・リーグMVP争いもテーマになった。
ガーディアンズ(当時インディアンス)とヤンキースで活躍したMLB通算251勝左腕、CC.サバシア氏は、現役時代に共闘した“弟分”のジャッジを差し置いて「彼(大谷)がMVPだ!」と断言。一方、レッズなどで活躍し、現在MCとして人気を誇るメジャー通算1531安打の元内野手、ショーン・ケイシー氏は「昨年、彼がMVPを受賞して、みんな(二刀流の活躍を)当たり前だと感じてしまっている」と分析した。
球宴3度出場を誇るケイシー氏の懸念に対し、サバシア氏は「みんなこんな感じしょうか? オーノー! 彼にはもうMVPは必要ないね」と言った後に「必要なんです!」と自分で自分に“反論”。大谷愛を炸裂させた。
アナリストのスティーブン・ネルソン氏は「我々が1年以上目撃しているからと言って、ショウヘイの活躍を当然視したり、損なったりしてはいけないんですよ」と話した。その上で、メジャーで重視されるセイバー指標「WAR」で、ジャッジは大谷よりも優勢と評価されていることについて「ショウヘイのような存在にWARは設計されていない」と指摘。従来の指標では二刀流を正確に評価できていないと見解を示した。
(THE ANSWER編集部)