伊藤美誠、Tリーグデビュー戦白星に笑顔 「団体戦が楽しくて、嬉しくて、心温まる」
卓球のTリーグは10日、東京・大田区総合体育館で5シーズン目が開幕した。女子では、5連覇を目指す日本生命レッドエルフと昨季4位の木下アビエル神奈川が対戦。リーグ初参戦の伊藤美誠、早田ひなを擁する日本生命が、石川佳純、新加入の平野美宇らが出場した神奈川を4-0のストレートで下し、白星発進した。観衆は2333人。
卓球Tリーグの女子が開幕
卓球のTリーグは10日、東京・大田区総合体育館で5シーズン目が開幕した。女子では、5連覇を目指す日本生命レッドエルフと昨季4位の木下アビエル神奈川が対戦。リーグ初参戦の伊藤美誠、早田ひなを擁する日本生命が、石川佳純、新加入の平野美宇らが出場した神奈川を4-0のストレートで下し、白星発進した。観衆は2333人。
第1試合のダブルス(3ゲームマッチ)は、日本生命の麻生麗名、笹尾明日香ペアが“Wみゆう”こと長崎美柚、木原美悠ペアと対戦した。第1ゲーム(G)を11-6で先取。第2Gは10-10の得点した方が勝ちという場面で相手のミスを誘い、2019年のワールドツアー・グランドファイナルを制すなど実績のあるペアをストレートで下した。
第2試合以降はシングルス(5ゲームマッチ)で対戦。世界ランク6位の早田が連戦となった同14位の木原を迎え撃った。第1Gは10-10から1ゲームを先取されたが、第2Gは接戦の末に11-8で奪い返す展開。第3Gも強烈なフォアハンドなどを武器にポイントを重ね、11-10で連取に成功した。第4Gも強打が冴えわたり、6連続得点でスタート。ペースを握り、11-5で勝利を手にした。
日本生命の2勝で迎えた第3試合。伊藤が勝てばチームの白星が決まる試合の相手は、“みうみま”としてダブルスを組んできた平野だった。第1Gは4連続失点を喫したが、バックハンドを決めてTリーグ初得点。しかし、主導権を握ることができず、7-11で落とした。第2Gは11-4と圧倒。2人の激しいラリーにどよめきが起きた。
勢いに乗った伊藤は第3Gも11-8で奪った。第4Gは5度の同点になる接戦。最後は伊藤が11-8で勝ち切った。同学年の東京五輪メダリスト対決を制し、Tリーグデビュー戦で勝利。ラケットタッチを交わした後に大きな拍手を浴び、第4試合までに日本生命の白星が確定した。第4試合ではリ・ジャイが石川にゲームカウント3-0でストレート勝ちした。
場内インタビューでは、伊藤が「テレビでよく見ていたのでこのヒーローインタビューに少し憧れていた。嬉しいです」と笑顔でコメント。「初戦が凄く大事と思っていたし、チームとしても4-0で勝つことが凄く大きい。試合になったら思い切って戦うことを心掛けていました。1点、1点取ることが大事。とにかく1点を取ることを目標にしていたので、思い切ってプレーできた」と語り、こう続けた。
「たくさんの方が見に来てくれて、決勝戦のような気持ちでプレーしていた。私自身、チームで戦うことが少なかったので、日本生命のチームとして戦うことが楽しくて、嬉しくて、心温まる瞬間でした。こういうふうに応援してくれて試合が楽しいな、団体戦が好きだなと思いました。今季は大事な年。今年でパリ五輪の代表が決まると思っている。みんな一丸となって切磋琢磨して頑張っていきたい」
23日の次戦は、神奈川がアリーナ立川立飛でトップおとめピンポンズ名古屋と、日本生命が浦和駒場体育館で京都カグヤライズと対戦する。30日からは中国・成都で世界卓球(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が行われ、伊藤、早田、木原、長崎、佐藤瞳が出場する。
(THE ANSWER編集部)