21歳山下美夢有、メジャー2連勝王手に漏らした本音 優勝は「気にしなくても気になる」
女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第3日が10日、京都・城陽CC(6555ヤード、パー72)で行われた。首位タイで出た21歳・山下美夢有(みゆう=加賀電子)は、69で通算12アンダーとして単独首位。ワールドレディスサロンパス杯に続く今季メジャー2連勝に王手をかけた。2位は通算10アンダーの森田遥(新英ホールディングス)。3位には通算9アンダーで三ヶ島かな(ランテック)がつけている。
日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第3日
女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第3日が10日、京都・城陽CC(6555ヤード、パー72)で行われた。首位タイで出た21歳・山下美夢有(みゆう=加賀電子)は、69で通算12アンダーとして単独首位。ワールドレディスサロンパス杯に続く今季メジャー2連勝に王手をかけた。2位は通算10アンダーの森田遥(新英ホールディングス)。3位には通算9アンダーで三ヶ島かな(ランテック)がつけている。
最終18番パー4。山下は2.5メートルのパーパットを決め、安堵の笑みを浮かべた。スコアを3つ伸ばし、2位に2打差をつけて最終日へ。今季メルセデス・ランキング1位、賞金ランキング1位の実力通り、メジャー2連勝に王手をかけたが、会見では苦笑いで言った。
「ティーショットは比較的良かったのですが、セカンドの縦距離が合っていなかった感じです。後半も、もったいないバーディーパットを外したりして、『何でこんなに入らへんのやろ』と思っていました」
普段の会見では出さない関西弁も出して愚痴ったが、この日も強さ見せた。2番パー4でボギーを先行。首位から陥落したが、4番パー4で5メートル、4番パー3で2メートルのバーディーパットを決めて、すぐにカムバックした。その後もボギーのピンチをしのぎ、2つスコアを伸ばした。
1988年のツアー施行後、12人目となるメジャー2連勝に王手。意識を問われると、笑いながら「特にあまり考えていない感じです。明日も攻めるところは攻めて、アンダーパーで回りたいと思います」と言った。
だが、会見が進むうちに少し本音を漏らした。優勝したワールドレディスサロンパス杯の最終日は、2位に6打差をつけてのスタート。気持ちの違いを聞かれると、こう返した。
「変わりはないですが、自分のゴルフをしたいです。ただ、(優勝は)気にしなくても気になると思います。緊張もすると思うので、その中でどれだけ攻めて、バーディーパットを入れるゴルフをするか。自分が決めたところにどれだけ打てるかだと思います」
父でコーチの勝臣(まさおみ)さんからは、大会前に「(スイングの)リズムが速くなっている。下半身を使ってリズムを一定に」とアドバイスされている。山下自身も、起伏の激しいコースゆえに「左足上がりになると体が止まりがちなので、下半身リードを意識しています」と明かした。
決戦の最終日。自宅から通える地の利も生かし、山下は家族の前で偉業を目指す。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)