男子ゴルフ名手が意見に耳貸さず池ポチャの悲劇 米話題「だからキャディーに白髪が…」
米男子ゴルフプレーオフ第2戦・BMW選手権はパトリック・カントレー(米国)が通算14アンダーで逃げ切り、昨年に続く大会連覇を達成した。熱戦の中で、3日目に繰り広げられた名手とキャディーのやり取りにPGAツアーが注目。その結末に米ファンからは「永遠に学ばない」「キャディー信じて」といった声が上がっている。
米ゴルフBMW選手権3日目のワンシーン
米男子ゴルフプレーオフ第2戦・BMW選手権はパトリック・カントレー(米国)が通算14アンダーで逃げ切り、昨年に続く大会連覇を達成した。熱戦の中で、3日目に繰り広げられた名手とキャディーのやり取りにPGAツアーが注目。その結末に米ファンからは「永遠に学ばない」「キャディー信じて」といった声が上がっている。
注目を集めたのは、メジャー3勝を含むツアー通算12勝の実績を誇るジョーダン・スピース(米国)の第3ラウンド、パー4の5番ホール。ティーショットを左のフェアウエーバンカーに入れたスピースは第2打を巡って、キャディーのマイケル・グレラーと“会議”を始めた。
グリーンの前に大きな池が広がるレイアウト。強気の攻めを主張するスピースに対してグレラーは「そうは思わない…」と反論。しかし「僕はできると思っている。傾斜はほとんど同じだ」と譲らないスピースに、最後はグレラーも「分かったよ」と“陥落”。「ここは僕が責任を持つよ」というスピースを信じた。議論に費やされた時間は1分30秒。バンカー内でアドレスを取って強振したスピースだったが、打った瞬間に「ハッハ」と乾いた笑い声を上げた。高く上がったボールはグリーンには遠く及ばず、あえなく池ポチャ。ギャラリーからは大きなため息が漏れた。
PGAツアーの公式ツイッターは2人の一連のやり取りからの池ポチャまでの動画を公開。米ファンからは「スピースがスピースをしただけ…」「常にキャディーのことを信じて」「永遠に学ばないな」「コースが悪かったよ」「ジョーダンがアドバイスを聞いたことって一度もない」「キャディーの言うことに耳を傾けよう」「スピースはマイケルという名のメンタル問題を抱えている。本物のキャディーを見つけて」など厳しい声が寄せられている。
米専門メディア「ゴルフダイジェスト」は「マイケル・グレラー、スピースにヒーローショットをやめさせようとするも失敗」との見出しで一連のやり取りをリポート。また、米紙「USAトゥデー」のスポーツ専門サイト「ゴルフウィーク.com」は「スピースはワールドクラスのゴルファーということのみならず、リスキーなことでも有名だ。彼の名誉のために言えば、失敗よりもスペクタクル・ショット成功の方が多い。グレラーに白髪が多いのは、スピースのプレースタイルによるものだ」と皮肉を込めた記事を掲載した。
スピースは結局、このホールをダブルボギー。第2ラウンドまで首位と1打差2位の好位置につけていたが、74とスコアを崩して優勝戦線から大きく後退した。最終的には通算6アンダーの19位タイで終えている。
(THE ANSWER編集部)