なぜ、投手が歓喜の輪を避けたのか 米高校野球で起きた感動ドラマ「これは美しい」
米国の高校野球で、勝利の瞬間に投手が取った“ある行動”が全米に感動を呼んでいる。州大会進出を決め、でき上がった歓喜の輪を避け、打者のもとに歩み寄り、健闘を称え合う抱擁を交わした。2人は幼馴染だったことから生まれた感動シーンを、米スポーツ専門局「ESPN」など複数メディアが動画付きで公開。映像を目の当たりにしたファンから「全ての親はこの映像を観るべきだ」「純然たる一流の行為」「偉大な物語だ」などとコメントが殺到している。
三振に斬った投手が打者のもとへ、米大反響「全ての親はこの映像を観るべき」
米国の高校野球で、勝利の瞬間に投手が取った“ある行動”が全米に感動を呼んでいる。州大会進出を決め、でき上がった歓喜の輪を避け、打者のもとに歩み寄り、健闘を称え合う抱擁を交わした。2人は幼馴染だったことから生まれた感動シーンを、米スポーツ専門局「ESPN」など複数メディアが動画付きで公開。映像を目の当たりにしたファンから「全ての親はこの映像を観るべきだ」「純然たる一流の行為」「偉大な物語だ」などとコメントが殺到している。
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1つのシーンが今、米国で感動を呼んでいる。その舞台となったのは、高校野球で州大会をかけた一戦だった。「ESPN」の公式ツイッターなどが、その瞬間を紹介している。
ミネソタのマウンズ・ヒュー高はトーティーノ=グレース高をリードし、勝利まであと1人に迫った。マウンドの左腕タイ・コーエンは2ストライクと追い込み、渾身の1球を投じる。打者のジャック・コロンのバットは動かない。ストライク――。球審が高らかにコールした。見逃し三振。州大会進出を決め、ベンチから一気にナインがなだれ込んだ次の瞬間だった。
投手のコーエンは駆け寄ってきた捕手をなぜか避けた。歩み寄ったのはバッターボックス。その場所には立ち尽くしたままのコロンがいた。すると、がっちりと抱擁を交わした。大歓声が響く中、何やら声を掛け合う2人。マウンド上で選手たちが狂喜乱舞する姿とは、あまりに対照的なシーン。15秒ほどがっちりと抱き合い、コーエンは肩を落とすコロンに最後まで声をかけていた。
いったい、なぜ、こんな行動を取ったのか。動画を紹介した「ESPN」のツイートでは「この高校生投手は幼馴染から三振を奪い州大会へと進んだ。チームメイトと祝う代わりに、彼の起こした行動はこうだった」と記している。