27日の21号アーチが「プレー・オブ・ザ・デー」に選出

　今季の二刀流で奮闘する米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手。オールスター明けの後半戦で早くも2本の本塁打を放って存在感を示しているが、27日のロイヤルズ戦の本塁打が米番組で「プレー・オブ・ザ・デー」に選出された。その中で紹介されたこれまでの記録をもとに、米記者からは驚愕の年俸が示されて話題を呼んでいる。

　なかなか勝てないチームの中でも快音を響かせてファンを喜ばせている大谷。27日のロイヤルズ戦では3回の第2打席に中越えの21号ソロを放ち、6-0の勝利に貢献した。大谷らしい滞空時間の長いアーチは、米NBCのネット配信サービス「ピーコック」の番組「ダン・パトリック・ショー」公式YouTubeチャンネルで「プレー・オブ・ザ・デー」に選出され、高い評価を受けた。

　動画内でホストのダン・パトリック氏は「昨季開始から420フィート以上の本塁打を30本打っており、これはリーグ最多。メジャーでの最初の50登板と打者としての最初の500試合において、オオタニはデグロム以上の奪三振数、防御率はコール以下、テッド・ウィリアムズ以上の本塁打数、ケン・グリフィーJr.以上の打点をマークした」と大谷のここまでの記録を紹介。名だたる名選手をしのぐ数字を列挙した。

　さらに、番組プロデューサーのポール・パブスト氏は「ESPNのジェフ・パッサン記者がオオタニの次の契約が唯一無二のものになるか、と書いていた。彼は投打で素晴らしい選手でロースターの人数を節約できる」と記事を引用して大谷の価値について改めて言及。

「パッサン記者は、年俸4300万ドル（約58億円）のマックス・シャーザー（メッツ）と同2100万ドル（約28億3000万円）のマット・オルソン（ブレーブス）の2人をオオタニと比較して、彼らと全く同じ仕事を果たしているオオタニが同6000万ドル（約81億円）の価値があるとしていた」と話した。

　これについてパトリック氏は「多分その価値はある」と賛同。さらにナショナルズからの移籍が噂されるフアン・ソト外野手との比較で「ソトとオオタニをトレードできるならどちらを獲る？」という話題に移り「ソトは毎日いい選手だけど、オオタニは異なるものをもたらす。唯一無二の存在だ」と断言した。

　続けて「世界的な露出を期待でき、投打両方で質が高い。もしかしたらスポーツ界で最もユニークな選手かもしれない。より優れたバージョンのベーブ・ルースかもね。彼は同時にやっているんだから」と称賛し、伝説の選手に重ね合わせていた。