世界に帰ってきたディーン元気が決勝9位「まだ投げていたと知らない人もいるので(笑)」
オレゴン世界陸上が23日(日本時間24日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第9日が行われた。男子やり投げ決勝でディーン元気(ミズノ)は80メートル69をマークしたものの、上位8人による4投目に進めず9位に終わった。10年ぶりの世界大会で日本勢13年ぶりのメダルも期待されたが、世界の分厚い壁に跳ね返された。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上が23日(日本時間24日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第9日が行われた。男子やり投げ決勝でディーン元気(ミズノ)は80メートル69をマークしたものの、上位8人による4投目に進めず9位に終わった。10年ぶりの世界大会で日本勢13年ぶりのメダルも期待されたが、世界の分厚い壁に跳ね返された。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
1投目に77メートル81を投げ、2投目はファウル。勝負の3投目で80メートルを超える記録を残して一時は8位につけたが、後続の選手が記録を伸ばして9位に後退。87年ローマ大会の溝口和洋の6位、09年ベルリン大会の村上幸史の銅メダル以来の入賞には届かなかった。
競技後、取材エリアに姿を見せたディーンは開口一番、「いや~、強すぎです、みんな」と苦笑い。「(派遣)標準記録の3メートル上を投げないとメダルを取れない試合ですけど、(4投目以降に進める上位8人の)エイトラインは残れるラインだったので、悔しいの一言です。今日は結果を受け入れて、次は(派遣)標準を切ってここで戦う準備をしてこられるかというのが次の段階だと思う」と完敗を認めた。
その一方で「10年前は79メートル95で、今日は80メートルをしっかり投げられた。大目に見れば、ちょっとは成長したのかなと思う」と少しだけ自分を褒める場面も。「昨日はいいもの(女子やり投げで北口榛花の銅メダル)を見せてもらえたし、今日は90メートル(の投てき)を3回も見られた。いい世界陸上だったと思います」と振り返った。
唯一の心残りは、3投目でフィンランドのオリバー・ヘレンダールに抜かれて9番手に下がったことのようで「最後、フィンランドに抜かれて9番に落ちたので、またフィンランドに行って強くなります。『もうフィンランドに来るな』と言われるくらい強くなって、フィンランドの選手に勝ちたい」と闘志を燃やした。
12年ロンドン五輪10位となった以降は怪我に泣くことが多く、昨年12月に30歳に。今大会はロンドン五輪以来の世界大会だった。取材の最後には「いろんな気持ちがありますけど、しっかりとここに戻ってこられたのは事実として本当にうれしい」と明かした。
「予選を通って、いっぱい連絡をもらった。まだ(現役で)投げていたの知らんかったという人もいるので(笑)」と吐露。「そういう人がの励みになっているのが僕をまた突き動かしてくれる。まだまだ満足ではないので、完璧の投げを求めていきたい」と誓った。
(THE ANSWER編集部)