世界陸上で“1人レース”の珍事 予選不利で抗議→6時間後に救済レース、転倒も場内大歓声
女子100メートル障害予選で選手1人で走るという珍事が発生。隣のレーンの選手が転倒し、自身のハードルが倒される不利を受けたため、本人の抗議により救済レースが行われた。しかし、最後の1台で惜しくも転倒。予選敗退となったが、不運を乗り越えた挑戦に詰めかけたオレゴンの観衆から大きな拍手が送られた。
オレゴン世界陸上、女子100メートル障害でまさかのハプニング
女子100メートル障害予選で選手1人で走るという珍事が発生。隣のレーンの選手が転倒し、自身のハードルが倒される不利を受けたため、本人の抗議により救済レースが行われた。しかし、最後の1台で惜しくも転倒。予選敗退となったが、不運を乗り越えた挑戦に詰めかけたオレゴンの観衆から大きな拍手が送られた。
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まさかのハプニングは現地時間午前11時20分から行われた女子100メートル障害予選1組で起きた。抜け出していたリオ五輪銀メダリストのリア・アリが9台目でバランスを崩して続くラスト1台で隣のレーンのハードルも倒してしまった。煽りを受けた6レーンのアンネ・ザグレ(ベルギー)は13秒25の組5着で敗退となったが、レース後に不公正な競走となったことをアピール。大会側がこれを認めたため、およそ6時間後に7組目として再レースの措置が取られた。
ハードルは両サイドのレーンを含め、3台ずつ置かれた単独走。場内の大歓声を浴び、ザグレは準決勝進出を狙ったが、今度は自身が最後の1台で転倒。大きく減速し、倒れ込みながらゴールになだれ込んだ。本人は呆然とした表情。14秒09で敗退は変わらず。それでも、予定外の1日2本のレース、ライバル不在のタイムが出にくい環境下で1人走り抜いたザグレに場内からは温かい大きな拍手が送られた。
(THE ANSWER編集部)