女子200mで伝説ジョイナーに次ぐ世界歴代2位タイム 海外衝撃「存命の女子で最も速い」【世界陸上】
オレゴン世界陸上が21日(日本時間22日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第7日が行われ、女子200メートル決勝では100メートル銀メダルのシェリカ・ジャクソン(ジャマイカ)が世界歴代2位のタイムとなる21秒45(追い風0.6メートル)の大会新記録で金メダル。1980年代に活躍したフローレンス・ジョイナー(米国)の世界記録に肉薄する走りに、世界のメディアから驚きと称賛の声が上がっている。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上が21日(日本時間22日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第7日が行われ、女子200メートル決勝では100メートル銀メダルのシェリカ・ジャクソン(ジャマイカ)が世界歴代2位のタイムとなる21秒45(追い風0.6メートル)の大会新記録で金メダル。1980年代に活躍したフローレンス・ジョイナー(米国)の世界記録に肉薄する走りに、世界のメディアから驚きと称賛の声が上がっている。
ゴールの瞬間、スタンドからは地鳴りのような歓声が沸き起こった。大会第3日の100メートルで1~3位を独占したジャマイカ勢の走りに注目が集まった200メートル。号砲と同時に勢いよく飛び出したのは、ピンクの髪色をなびかせた100メートル金メダルのシェリーアン・フレイザープライスだったが、コーナーの出口で並んだジャクソンは一気に加速。ライバルを置き去りにしてゴールラインを駆け抜けた。
2位フレイザープライスに0秒36差をつけたことも驚きだったが、優勝タイムが表示されるとスタンドからはさらなる喝采が。21秒45のタイムは世界歴代2位。1988年ソウル五輪でジョイナーが記録した21秒34に0秒11差と迫る好記録に、ジャクソンは歓喜の表情を浮かべた。
これには世界のメディアも驚きをもって報じた。アイルランド紙「アイリッシュ・タイムズ」の陸上担当記者、イアン・ライアダン氏は自身のツイッターを更新し「すごい。存命の女子選手が残した記録の中で最も速い200メートルだった」と投稿。米紙「USAトゥデー」のトム・シャド記者も投稿で「なんてこった。シェリカ・ジャクソンは史上2番目に速い記録。往年の大記録までわずか」と仰天した。
100メートルでは悔しい銀メダルだっただけに、アスリート仲間からも称賛の声が。2008年世界室内選手権の800メートル女王、タムシン・マノウ(オーストラリア)は「素晴らしい復活劇。最高のランだった」とツイートした。
衝撃の走りで金メダルのジャクソンに次いで銀メダルに輝いたのはフレイザープライス。銅メダルは前回優勝のディナ・アッシャースミス(英国)が獲得し、東京五輪で同種目金メダルのエライン・トンプソン・ヘラ(ジャマイカ)は7位だった。
(THE ANSWER編集部)