やり投げディーン元気、北口榛花らと日本初の男女決勝確定「残れないイメージなかった」
オレゴン世界陸上が21日(日本時間22日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第7日が行われた。男子やり投げ予選では、ディーン元気(ミズノ)が82メートル34の今季ベストをマーク。組4番手で決勝進出を果たした。女子の北口榛花(JAL)、武本紗栄(佐賀スポ協)も前日に決勝進出を決めており、日本人が同一大会で男女ともに決勝に残るのは初めてとなった。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上が21日(日本時間22日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第7日が行われた。男子やり投げ予選では、ディーン元気(ミズノ)が82メートル34の今季ベストをマーク。組4番手で決勝進出を果たした。女子の北口榛花(JAL)、武本紗栄(佐賀スポ協)も前日に決勝進出を決めており、日本人が同一大会で男女ともに決勝に残るのは初めてとなった。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
ディーンが快投を見せた。1投目は79メートル26、2投目は79メートル33と80メートルを超えられず。それでも3投目に82メートル34を投げ、今季ベストをマークした。まだ2組目を残して取材対応。「残りますよね? 大丈夫ですよね?」と興奮気味に報道陣に問いかけ。「向こう(テレビ局の取材)で残るテイで話してしまったので、落ちたらどうしようと思って」と笑った。
「3投目は絶対に外したくなくて助走はちょっとちょこまかしてしまったけど、ちゃんと合わせられた。(10年ぶりの世界大会は)楽しかったです。なぜか決勝に残れないというイメージはなかった。国際大会の予選落ちなしの記録を伸ばせてよかったです」
2012年ロンドン五輪代表。怪我などで低迷する期間が長かった。6月の日本選手権で10年ぶり2度目の復活優勝。世界ランクで出場権を獲得し、世界陸上は初出場だ。ロンドン五輪以来、10年ぶりとなるシニアの世界大会。「でも、久しぶりな感じがしない。フィンランドに(合宿で)1か月行っていたからですかね。知っているメンバーがほとんどですし幸い、僕が最初に世界に出た20歳の時の知っているメンバーがいっぱいいる。嬉しいなというか、やっとここに戻ってきて勝負できたなという感じです」と振り返った。
北口が日本女子11年ぶりの決勝に残ったことに「北口、ヤバいっすね」と笑顔。武本は兵庫・尼崎高の後輩でもあり「男女一緒に残るのは初めて。(武本は)高校の後輩ですし、ブタペストも、パリも3人で行きたい」と来年の世界陸上、再来年のパリ五輪も見据えた。
23日(同24日)の決勝に向けては「決勝はレベルが上がってくる。今季一番の動きをして、できるだけ良い順位をつけたい。今日実際に投げてみて、地面が特徴的だった。投げてみた感覚と実際に動きを確認してベストを出せるようにしたい」と語った。
(THE ANSWER編集部)