異例3種目挑戦の田中希実「心から楽しめていたかはまだ謎」 4レース目800mは予選敗退【世界陸上】
オレゴン世界陸上が21日(日本時間22日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第7日が行われた。女子800メートル予選では、田中希実(豊田自動織機)が2分3秒56の6組7着。日本人初の準決勝進出を逃した。レース後は取材に応じ「楽しんでこそかなと思ったが、心から楽しめていたかはまだ謎」と、試合展開と疲労感について明かした。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上が21日(日本時間22日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第7日が行われた。女子800メートル予選では、田中希実(豊田自動織機)が2分3秒56の6組7着。日本人初の準決勝進出を逃した。レース後は取材に応じ「楽しんでこそかなと思ったが、心から楽しめていたかはまだ謎」と、試合展開と疲労感について明かした。
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田中はスタートから最後尾でレースを進めた。2周目に勝負をかけるべくスピードを上げる。しかし、最後は引き離されてこの組7着でフィニッシュした。
レース後、取材に応じた田中は「(800メートルは)世界の舞台で、最後まで追いつけるかどうかで考えていたけれど、駆け引きが入って他の選手もタメを作っている部分があった。そこで私自身も大きな気持ちで駆け引きに参加すればよかったけれど、自信のなさが勝ってしまって、追いついたときに変な欲が出て前を追ってしまった。他の選手と一緒に休んで、もっとラストに上げていくことを意識すればよかったかなと思う」と振り返った。
2度目の出場となった今大会は今大会は800メートル、1500メートル、5000メートルと日本初の個人3種目に挑戦。この日はレース前に名前を紹介されると、ピョンピョンと飛び跳ねて笑顔を見せていた。「なかなか世界に行くことも難しいと言われる種目。楽しんでこそかなと思ったが、心から楽しめていたかはまだ謎というか。気持ちを盛り上げようとしていた部分はあったが、体の疲労具合が勝ってしまっていて、他の選手の力を借りて自己ベストが狙えるかもというワクワク感も持てなかった」と疲労の影響も明かした。
1500メートルは日本人で初めて準決勝に進出したが、組7着で決勝には残れず。20日(同21日)の5000メートルは組9着、全体14番手とし、2大会連続で23日(同24日)の決勝に進出。1500メートル、5000メートルともに今季ベストを出していた。
800メートルの自己ベスト2分02秒36(21年9月日体大記録会)には届かなかったが「2分1秒というのは現実的なタイムだったかなと思う。まだ2分1秒で走ったことはないが、ある程度の手応え、次はどう言う風に走ろうという手ごたえを得ることができた。悔しい結果になったが、次の展望にはつながる経験になったかなと思う」と収穫もあげていた。
(THE ANSWER編集部)