廣中璃梨佳、展開に泣いた1秒差予選落ち 終始先頭、後続に「出てほしいと思った」【世界陸上】
オレゴン世界陸上が20日(日本時間21日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第6日が行われた。女子5000メートル予選では、21歳で初出場の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は15分02秒03の1組7着。予選通過ラインに1秒05届かない全体16番手だった。12位だった16日(同17日)の1万メートル決勝からの連戦を戦い抜いた。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上が20日(日本時間21日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第6日が行われた。女子5000メートル予選では、21歳で初出場の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は15分02秒03の1組7着。予選通過ラインに1秒05届かない全体16番手だった。12位だった16日(同17日)の1万メートル決勝からの連戦を戦い抜いた。
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廣中が勇敢に攻めた。レース前のメンバー紹介でカメラに映ると、満面の笑み。左胸の日の丸に指を差してアピールした。号砲直後から堂々と先頭に立つ。500メートルを1分27秒88で通過し、縦長の集団を引っ張った。2500メートル地点は7分28秒13。誰も前に出ようとしない展開だ。オレゴンの夕日を浴び、ペースが落ちても先頭だった。
主導権を握れるが、風を受けてしまう位置。3800メートルまでトップを維持したが、徐々に失速した。6番手でラスト1周。残り1000メートルは力が残されていなかった。「1万メートルと同様、積極的に自分の走りをするつもりだった。先頭で進められてよかったけど、3000~4000メートルのきつくなるところでもっと粘りたかったのが率直な気持ち。ラスト1000メートルにいい形で繋げることができず、悔しい部分がある」と無念の予選落ちに唇を噛んだ。
3000メートル以降も先頭だった展開には「暑さ、風を感じていたので、そういう面で温存したい気持ちが出てしまった。『先頭に出てほしいな』という気持ちがちょっと出て、ペースが落ちた」と説明。先頭を走らされ、消耗してしまった。「ラスト2周くらいからきつさが強くて、もがくような走りになった。(1万メートルから)疲労自体は抜けて、心身ともにリフレッシュした状態で臨めていた」と振り返った。
東京五輪では5000メートルで日本記録14分52秒84を叩き出した。16日(同17日)の1万メートル決勝は12位。入賞こそならなかったが、自己ベスト&日本歴代2位の30分39秒71をマークしていた。2種目を戦った世界陸上は終戦。「こういう暑さでも14分台をコンスタントに出せるようにやりたい」と成長を誓った。
同組の萩谷楓(エディオン)は15分53秒39の組14着で敗退。田中希実(豊田自動織機)が15分00秒21の2組9着となり、各組上位5着+5人のタイムで拾われ、23日(同24日)の決勝に2大会連続進出を決めた。
(THE ANSWER編集部)