「いま出せる力は出せた」 初出場で200m準決進出した上山紘輝、6着敗退で力の差痛感【世界陸上】
オレゴン世界陸上は19日(日本時間20日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第5日が行われた。男子200メートル準決勝では、3大会連続4度目の出場となった31歳・飯塚翔太(ミズノ)は20秒77(向かい風0.1メートル)の1組7着。初出場の23歳・上山紘輝(住友電工)が20秒48(追い風0.3メートル)の3組6着だった。日本人3人目の決勝進出はならなかった。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上は19日(日本時間20日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第5日が行われた。男子200メートル準決勝では、3大会連続4度目の出場となった31歳・飯塚翔太(ミズノ)は20秒77(向かい風0.1メートル)の1組7着。初出場の23歳・上山紘輝(住友電工)が20秒48(追い風0.3メートル)の3組6着だった。日本人3人目の決勝進出はならなかった。
上山は攻めきれなかった。予選は自己ベスト20秒26(追い風1.0メートル)の1組2着。同様に攻めの走りを目指したが、及ばず。「いま出せる力は出せた」と及第点を与えた一方、「予選並みに勝負をしに行ったけど、周りも1段階上げてきていた。どんなに頑張っても置いていかれる。力の差を感じた」と唇を噛んだ。
世界との差を特に痛感したのは、余力があるか否か。予選で自己ベストを出したが、「疲れが多少あった。20秒20台で走れる力があることはわかったけど、もっと余裕を持っていかないと。準決勝、決勝と力を溜めておかないといけない。もう1段階、2段階上げる力が必要」と課題を列挙。過去の日本人決勝進出者は2003年パリ大会銅メダルの末続慎吾、17年ロンドン大会7位のサニブラウン・ハキームの2人だけだった。
「いい経験になったではなく、準決勝、決勝を目指しますと言い切れるようになって来年、再来年、戻って来られるように頑張ります」
出場予定だった小池祐貴(住友電工)は、新型コロナウイルス陽性で18日(同19日)の予選直前に欠場が発表されていた。小池は22日(同23日)の男子4×100メートルリレーにも出られない。メンバー入りしている上山は「小池さんのアクシデントもあってどうなるかわからないけど、任されたところを走って日本の力になれれば」と活躍を誓った。
(THE ANSWER編集部)