世界陸上で起きたTVカメラマンと選手15人衝突未遂 選手証言「彼は気付いてなかった」【世界陸上】
オレゴン世界陸上は18日(日本時間19日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第4日が行われ、男子3000メートル障害決勝では思わぬハプニングが発生した。レース中にトラック内でテレビカメラマンが撮影。集団で走っていた選手たちは咄嗟に避けて事なきを得た。米メディアによると、選手の一人は「彼が急いで避けようとすることを心配していた」と証言したという。
オレゴン世界陸上男子3000メートル障害で起きたハプニング
オレゴン世界陸上は18日(日本時間19日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第4日が行われ、男子3000メートル障害決勝では思わぬハプニングが発生した。レース中にトラック内でテレビカメラマンが撮影。集団で走っていた選手たちは咄嗟に避けて事なきを得た。米メディアによると、選手の一人は「彼が急いで避けようとすることを心配していた」と証言したという。
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ハプニングはレース序盤に起きた。男子3000メートル障害決勝の1周目。向こう正面からスタートし、ホームストレッチに入った15人の選手たち。すると、選手たちが突然、左右に分かれ、隊列が崩れた。その先にいたのは、選手に背を向け、フィールド内にレンズを向けるテレビカメラマン。全員が気付き、咄嗟に避けたため接触はなかったものの、一歩間違えば事故になりかねないシーンだった。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」は「男子障害でカメラマンが障害物になった」と障害レースになぞらえて報じ、「決勝序盤、選手たちは異なる障害物に遭遇した。カメラマンがトラックに迷い込んできたのである」と伝えた。記事によると、フィールド内の女子三段跳びを撮影していたとみられ、地元のエヴァン・イェーガー(米国)の証言も紹介している。
「私は彼が急いで避けようとすることを心配していた。しかし、幸いなことに全員が通過するまで彼は私たちに気付いていなかった」
映像を見ると、カメラマンは選手たちがホームストレッチに入ったあたりでコース内に入ったとみられ、選手たちは数十メートル手前から気付いていた様子。接近すると、手を叩いてカメラマンに知らせようとした選手もいたが、気付いて急に体を動かすと接触する危険性が高まった。しかし、通過するまでカメラマンが気付かなかったことで、大きな事故になることは免れたようだ。
(THE ANSWER編集部)