「無回転の衝撃」― “魔球ナックル”に米ファン騒然「なぜ、これが可能なの?」
米大リーグで、まさに魔球ともいうべき変化球がファンを騒然とさせている。投じたのは、ナックル。捕手も捕れないほどの変化量を見せた1球をMLBがスロー動画付きで公開すると、米ファンは「なぜ、これが可能なんだ?」「ナックルの王様だ」「これはクレイジー」と唖然としている。
Rソックス右腕ライトが投じた“魔球”のスロー動画が大反響「ナックルの王様だ」
米大リーグで、まさに魔球ともいうべき変化球がファンを騒然とさせている。投じたのは、ナックル。捕手も捕れないほどの変化量を見せた1球をMLBがスロー動画付きで公開すると、米ファンは「なぜ、これが可能なんだ?」「ナックルの王様だ」「これはクレイジー」と唖然としている。
これを魔球というべきか。圧巻の1球で脚光を浴びているのは、レッドソックスの右腕、スティーブン・ライトだ。
5日(日本時間6日)のタイガース戦、5回1死、右打者イグレシアスと対峙した場面だった。カウント2-2で投じたのはナックル。放たれた白球は全くの無回転で、まるで“浮いた”ような軌道を描いた。そして、真ん中高めに届くと思われたボールを打ちごろを踏んで打者は手を出す。しかし、手元で急に意思を示したかのように沈みながら、外角に逃げて行った。
あまりの変化量にまったく対応できず、あえなく空を切るバット。サインを出していた捕手のバスケスもミットを伸ばし、捕球を試みたが及ばない。ボールを触ることすらできず“空振り”で、後ろに逸らしてしまった。結局、こぼれたボールをすぐに処理して一塁へ送球し、振り逃げは防いだが、ライトが投じた1球は、打者どころか捕手も泣かせる魔球だった。
MLBは吐き気を催したような顔文字を記し、公式インスタグラムに動画付きで公開。投手の後ろからスローモーションで捉えられた映像では、ボールの縫い目がはっきりと見て取れるほど回転がなく、空気抵抗によってボールが不規則な変化をしていることが見て取れる。驚異のナックルを目の当たりにしたファンもコメント欄で、すぐさま驚きの声を続々と上げた。