日本初の個人3種目を走る田中希実、五輪快挙の1500m予選で開幕「明日の一本に全力を」
大事なものは「チャレンジ精神」
周囲には東京五輪で掴みとった快挙の再現、またはさらに上を期待される。本人も意識するところだが、大切なものは「チャレンジ精神」と強調した。
「私の中では昨年の東京五輪から凄く人間として成長できたとかはないけど、アスリートとして目指す部分が大きくなった。最低限入賞ではないけど、やっぱり昨年の成績は意識する。決勝に残ることが大事だし、チャレンジ精神を忘れてしまいそうになる。チャレンジ精神を持ってやれば来年以降に繋がる。具体的な成績よりも中身を大事にすることが自分にとっては重要かなと思います」
5月のダイヤモンドリーグでオレゴンを訪れたが、1500メートルは最下位の15位だった。「同じ街、同じ競技場ですが、出発前はその時の悪いイメージがあって、不安があった」と明かしつつ、「前より(滞在)期間が長いからか、日々発見があります。世界陸上、選手村の雰囲気でみんなと動けるのは楽しい。気持ち的には盛り上がっている」と笑顔を見せた。
コンディションについては「わからない部分がある」と掴みかねているという。それでも、大舞台へ「いい感触をつかんでスタートラインに立てるようにしたい」と最終調整する。
(THE ANSWER編集部)