ジョコ撃破 世界72位の“涙の大金星”に海外ファン感動「大会ベストマッチだ」
テニスの全仏オープンは5日、男子シングルス準々決勝で世界ランク72位のマルコ・チェッキナート(イタリア)が元世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-3、7-6、1-6、7-6で破り、4強進出。涙の大金星の瞬間を大会公式ツイッターが公開するなど大反響を呼び、海外ファンも「大会ベストマッチ」「なんて勝利だ!」「ジャイアントキラー」などと感動している。
25歳チェッキナートが元世界1位破るジャイアントキリング
テニスの全仏オープンは5日、男子シングルス準々決勝で世界ランク72位のマルコ・チェッキナート(イタリア)が元世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-3、7-6、1-6、7-6で破り、4強進出。涙の大金星の瞬間を大会公式ツイッターが公開するなど大反響を呼び、海外ファンも「大会ベストマッチ」「なんて勝利だ!」「ジャイアントキラー」などと感動している。
思わず感情が高ぶった。第4セット、タイブレークに突入し、迎えたマッチポイント。チェッキナートはジョコビッチのサーブを渾身のバックハンドでリターン。前進してきた相手を嘲笑うかのように、ストレートに放った一打はベースラインいっぱいに決まり、3時間超えの死闘に終止符が打たれた。その瞬間、チェッキナートは両手を掲げ、クレーコートに仰向けに倒れ込んだ。
大金星に一気に総立ちとなり、熱狂に包まれるローランギャロス。チェッキナートはこみ上げてくるものを押さえるように顔を隠した。立ち上がると、ジョコビッチがネットを越えて近寄ってきた。背中が赤土にまみれていたが、抱擁を交わし、健闘を称え合った。勝者の名前がコールされると、感極まった表情のチェッキナートに対し、割れんばかりの喝采がずっと降り注いでいた。
大会公式ツイッターは「ジャイアント・キラー。マルコ・チェッキナートは前回覇者のジョコビッチを6-3、7-6(4)、1-6、7-6(11)で大金星で破る」とつづり、動画付きで公開。劇的なジャイアントキリングの瞬間を目の当たりにした海外ファンも続々と感動の声を上げていた。