女子ゴルフのキャディーが熱中症疑いで急遽交代 ささきしょうこ「命に関わる事なので」
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディス第3日が2日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われた。最高気温は3日間の中で最も低い32.9度だったが、連日の暑さで選手、キャディーの疲労は蓄積。ささきしょうこ(日本触媒)の帯同男性キャディーが、この日未明から体調の異変を感じ、バッグが担げない状況になった。ささきは、代わりに女性のハウスキャディーとラウンドした。「自分がしっかりしなければ」と気持ちを強くし、4バーディー、ボギーなしの68で通算9アンダーとし、11位から首位に2打差の4位に浮上した。
資生堂レディス第3日
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディス第3日が2日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われた。最高気温は3日間の中で最も低い32.9度だったが、連日の暑さで選手、キャディーの疲労は蓄積。ささきしょうこ(日本触媒)の帯同男性キャディーが、この日未明から体調の異変を感じ、バッグが担げない状況になった。ささきは、代わりに女性のハウスキャディーとラウンドした。「自分がしっかりしなければ」と気持ちを強くし、4バーディー、ボギーなしの68で通算9アンダーとし、11位から首位に2打差の4位に浮上した。
ささきはホールアウト後、「今日は朝からバタバタでした」と言った。理由はキャディーの交代だった。
「朝3時過ぎぐらいに1度電話が入って、それは寝ていて気付きませんでしたが、朝に(帯同キャディーと)連絡が取れました。聞いてみると、昨日の暑さで熱が体に残っていたんでしょうね。どう聞いても熱中症の症状でした。これは命に関わることなので、『休んでください』と伝えました。そして、JLPGAさんにお願いして、急きょ、ハウス(キャディー)さんでプレーすることになりました」
突然のことで不安もあったというが、コースを知り尽くした女性キャディーが、暑さ対策も踏まえて好サポート。迷ったラインも的確に読んでくれたといい、ささきは「特に前半の2バーディーはキャディーさんのおかげで獲れました」と感謝した。
自身でも「こういう時はしっかりしなければ。トラブル(ショット)はいけない。慎重に」と言い聞かせ、フェアウエーをキープ。ピンチの場面もなく、ボギーなしで乗り切った。
幸い帯同の男性キャディーは体調が回復し、最終日にバッグを担ぐ可能性もあるという。それでも心配は残るが、自分のプレーに集中。前週、首位スタートながら優勝を逃したアース・モンダミンカップの悔しさも糧に、4年ぶりのツアー4勝目を目指す。
(THE ANSWER編集部)