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大谷翔平、ドヤ顔でベンチに吠えた歴史的躍動 土壇場で飛び出た“確信立ち”の一撃【6月の二刀流】

米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、6月は投手として5試合に登板して4勝1敗、防御率1.52。29イニング2/3で38奪三振をマークしたほか、打者としては打率.298、6本塁打、17打点をマークした。投手で月間4勝&打者で月間6本塁打はMLB史上初の快挙。歴史的な1か月を送った大谷の名珍場面を振り返る。今回は「打者編」。1試合8打点、15連敗阻止の逆転2ランなど印象的な活躍が目立った。

エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

4勝&6発の6月を振り返る、打者編

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、6月は投手として5試合に登板して4勝1敗、防御率1.52。29イニング2/3で38奪三振をマークしたほか、打者としては打率.298、6本塁打、17打点をマークした。投手で月間4勝&打者で月間6本塁打はMLB史上初の快挙。歴史的な1か月を送った大谷の名珍場面を振り返る。今回は「打者編」。1試合8打点、15連敗阻止の逆転2ランなど印象的な活躍が目立った。

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○21日(日本時間22日)本拠地ロイヤルズ戦「14号&15号連発で8打点の大暴れ」

 衝撃的の大暴れだった。まずは5点を追う6回、中越えに追撃の14号3ラン。飛距離423フィート(約128.9メートル)と大きな一発だった。大谷は打った瞬間に確信した様子。米ロサンゼルスの放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」の実況、パトリック・オニール氏は「イッテラッシャーイ!」と日本語で絶叫していた。

 さらに3点ビハインドの9回、7番手バーローのカーブを完璧に捉えた。右翼席へかっ飛ばした打球は飛距離438フィート(133.5メートル)の特大弾。大谷は確信歩きならぬ“確信立ち”で打球を見送り、柵越えを確信すると味方ベンチへドヤ顔で咆哮した。この日は犠飛2本を含め8打点。翌日は投手として8回無失点13奪三振と力投した。8打点翌日に13奪三振をマークするのはメジャー史上初で、歴史的な2日間となった。

○15日(同16日)敵地ドジャース戦「9回土壇場でノーノー阻止の三塁打」

 大谷が大記録を土壇場で阻止した。相手先発タイラー・アンダーソン投手に9回1死までノーヒットノーランを継続されていたが、大谷が第4打席で右翼線三塁打。高めに入ったボールを右翼線にはじき返した。大谷は一挙三塁に到達し、敵地はため息。米紙「ワシントン・ポスト」のトラメル・ラッグス記者は「オオタニが、自分の前ではノーヒッター許さないぜ、と言った」とツイッターで伝えていた。

○9日(同10日)本拠地レッドソックス戦「15連敗阻止した逆転12号」

 球団史上ワーストの14連敗を喫して迎えたこの試合。「2番・投手兼DH」で先発した大谷は、1点を先取された5回1死一塁の第3打席に魅せた。相手先発ピベッタが投じたやや高めの速球を左中間へはじき返し、逆転の12号2ラン。一塁ベースを回ったところで拳を突き上げてガッツポーズし、力強く吠えた。

 7日(同8日)にはジョー・マドン監督が試合前に電撃解任されるも、連敗が止まらなかったエンゼルス。米ロサンゼルスのラジオ局「KLAA」の番組「エンゼルス・リキャップ・ポッドキャスト」でホストを務めるトレント・ラッシュ氏も「ワンマンショーだ!」ツイッターで称賛したように、大谷はこの試合投手としても7回4安打1失点と力投して4勝目をマークした。

 打者として6月は打率.298、6本塁打、17打点。OPS.972と活躍した。投手としても月間4勝とチームを投打に支えた二刀流には、月間MVP受賞の期待もかかる。

(THE ANSWER編集部)

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