今春に早大卒の24歳小野祐夢が4位発進 通信制で5年かけ卒業、専門は「行動分析学」
今春に早大を卒業、卒論のテーマは「ゴルフのパフォーマンスと心理的柔軟性の関連」
頭を使うことは得意としている。小野は9歳からゴルフに打ち込み、高校卒業後にプロテスト合格。憧れていた大学進学をいったんは断念するも、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)を通じて、早大の受験が可能なことを知って面接、小論文の受験を突破。プロゴルファーと女子大生の二刀流を続けてきた。専門は行動分析学で、卒論のテーマは「ゴルフのパフォーマンスと心理的柔軟性の関連」。自身のプレーにも役立つ研究を進め、5年間かけて今春に卒業証書を手にした。
だが、そのタイミングで始まったレギュラーツアーの生活は甘くなかった。出場17試合で予選落ち11試合。トップ20入りも果たしておらず、暫定リランキングは50位だ。次週の今季19戦目ニッポンハムレディスクラシック終了時で第1回リランキングがあり、その順位で20戦目の大東建託・いい部屋ネットレディスから新順位が適用される。
40位以内に入っていれば、中盤戦のツアー出場を確保できる見込みだが、小野は今大会を含めて残り2試合でひと踏ん張りが必要な状況。その立場を踏まえて言った。
「残り2試合はどちらも4日間でポイントが高いので、上位を目指したいです。夏は冬より好きですし、体も慣れてきました」
頑張り屋の24歳。大学時代の研究も生かし、この勝負時を乗り切る決意だ。
(THE ANSWER編集部)