野口啓代、観客を煽って完登 2453人と一つになった涙の地元V「あの声援なければ…」
スポーツクライミングのワールドカップ(W杯)ボルダリング第5戦(エスフォルタアリーナ八王子)は3日、女子準決勝、決勝が行われ、野口啓代(TEAM au)が優勝。自身2度目となる3連勝でW杯通算21勝とし、自国開催のW杯で涙のVを飾った。2位に野中生萌(TEAM au)が入り、日本勢のワンツーフィニッシュとなった。
ボルダリングW杯、第一人者が自国開催でW杯通算21勝目「声援なければ登れなかった」
スポーツクライミングのワールドカップ(W杯)ボルダリング第5戦(エスフォルタアリーナ八王子)は3日、女子準決勝、決勝が行われ、野口啓代(TEAM au)が優勝。自身2度目となる3連勝でW杯通算21勝とし、自国開催のW杯で涙のVを飾った。2位に野中生萌(TEAM au)が入り、日本勢のワンツーフィニッシュとなった。
「絶対、離さない」。野口はすべての思いを右腕に込めた。決勝、最終課題をクリア。沸き起こる大歓声を壁の頂で一身に浴びた。悲願の自国開催のW杯を制覇。優勝者として名前をコールさせると、思わずこみ上げるものがあった。「日本で優勝したいと思っていた。勝ちたいと思っていた大会でやっと勝てた」。自身2度目の3連勝でW杯通算21勝目でも、この1勝は格別だった。
会場と一つになった。準決勝からオール一撃でクリアし、迎えた第2課題。2回連続で失敗した。すると客席に向き直り、両手を挙げて観客を煽った。「パワフルな課題で疲れてしまって。このままじゃ登れないと、自然と出ました」。大観声を背に受け、直後に完登。「あの声援がなければ登れなかった」。全員が失敗した第3課題は跳ね返されたが、勝負の第4課題を一撃で決めた。