金田久美子「楽しい、初めてそう思った」 11年ぶりVを目指した最終日に取り戻した感情
女子ゴルフの国内ツアー「アース・モンダミンカップ」は26日、千葉・カメリアヒルズCC(6639ヤード、パー72)で最終日が行われ、6打差の9位から出た木村彩子(富山常備薬)が通算4アンダーの逆転でツアー初優勝を飾った。単独2位で出た金田久美子(スタンレー電気)は大混戦で一時首位に躍り出るも、1バーディー、6ボギーの77と失速。通算イーブンパーで7位に終わり、2011年以来の2勝目を逃した。「楽しかったです。もちろん悔しいですけど」と振り返った。
国内ツアー「アース・モンダミンカップ」最終日
女子ゴルフの国内ツアー「アース・モンダミンカップ」は26日、千葉・カメリアヒルズCC(6639ヤード、パー72)で最終日が行われ、6打差の9位から出た木村彩子(富山常備薬)が通算4アンダーの逆転でツアー初優勝を飾った。単独2位で出た金田久美子(スタンレー電気)は大混戦で一時首位に躍り出るも、1バーディー、6ボギーの77と失速。通算イーブンパーで7位に終わり、2011年以来の2勝目を逃した。「楽しかったです。もちろん悔しいですけど」と振り返った。
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11年ぶりの優勝は近くて、遠かった。上位陣がスコアメイクに苦しむ中、前半を1バーディー、2ボギーで耐えた金田。この時点で首位に立つなど健闘するも、運命のサンデーバックナインで4ボギーを叩いて失速した。結果は4打差の7位。「ドライバーが曲がりまくっちゃって。ほとんどフェアウェイから打てなかったです」と敗因を挙げた。
第3ラウンドを69で回り、単独2位に浮上した。8歳で世界ジュニア選手権を制し、「天才少女」として騒がれた金田も32歳に。近年はシード権を喪失し、2020年から下部ツアーが主戦場になった。昨年ぎっくり腰を発症して以来、腰痛に苦しんでいたが、懸命な体幹トレーニングなどで徐々に良化。久しぶりのV争いに参戦し、「自分のゴルフに集中すること。自滅しないで、悔いのないように。ただ耐えるゴルフを集中してやりたい」と誓った最終日だった。
ラウンド後は「悔しいですけど、どうしようもなかったゴルフだったので。16番、18番は入れなければいけないパットでしたけど、最後まで割と楽しく今日はできたかなと思います」と正直な胸の内を語った金田。一方で、多くのギャラリーを引き連れた久しぶりの最終日最終組で取り戻した感情がある。「楽しかったです。初めてそう思いました。もちろん、悔しいですけど」と2つの思いを明かした。
課題は「体力不足」。4日間72ホールを戦い抜ける体作りを目指し、トレーニングや練習に励んでいく。大会中には「今は試合に出られること当たり前じゃない。以前はゴルフが本当につらかったけど、今はたまに楽しくなった」と率直に語っていたが、8月に33歳を迎えるシーズンでさらに力になったはずだ。優勝戦線に帰ってきたキンクミが、今度は“金星”を掴む。
(THE ANSWER編集部)