田中希実、2冠秘訣は「パンケーキ」と告白 大会中に重圧解消「食べた瞬間に頬が…」
7月のオレゴン世界陸上の代表に内定した一部選手たちが13日、大阪市内で会見した。12日まで行われたトラック&フィールド種目の日本選手権で、参加標準記録を突破した上で3位以内に入った選手が内定。女子1500メートルと5000メートルを制し、ともに代表権を得た22歳の田中希実(豊田自動織機)は、世界と戦うレースへ強い意気込みを語った。
世界陸上の代表内定者が会見
7月のオレゴン世界陸上の代表に内定した一部選手たちが13日、大阪市内で会見した。12日まで行われたトラック&フィールド種目の日本選手権で、参加標準記録を突破した上で3位以内に入った選手が内定。女子1500メートルと5000メートルを制し、ともに代表権を得た22歳の田中希実(豊田自動織機)は、世界と戦うレースへ強い意気込みを語った。
田中の視線は上を向いている。4日間で3種目5レースに出場。1500メートルで3連覇を飾ると、12日の800メートルはトップに0秒27差の2位。わずか75分後の5000メートルは廣中璃梨佳との争いに競り勝ち、約5秒半をつける15分05秒61で優勝した。
「1500メートルでは少し怖さがあった。最低限権利をとらないと5000メートルがどうなるか分からない状態だった。現時点で自信になっている。春先から少し自信を喪失していたので、自信を持って今回の日本選手権を上回るような大会にしたい」
大会中に食べた勝負飯を聞かれると、「決まったものはないですが、今回の日本選手権は1500メートルの朝に怖さがあって、朝練の感触もよくなくてイライラしていた。それでホテルに隣接するカフェでパンケーキを食べました。甘いものを食べた方がいいかなと。食べた瞬間に頬が緩んで一瞬だけリラックスできた」と笑った。
東京五輪で日本人初の8位入賞を果たした1500メートル、予選敗退だった5000メートルで権利を獲得。800メートルもワールドランキングで代表権を獲得する可能性が高いが、本番の日程を考慮し、1500メートルと5000メートルで出場する見通しだと明かしていた。
5月後半の米国遠征初戦はシーズンベストの4分06秒35で5位。しかし、2戦目は4分7秒43で最下位の15位だった。19年ドーハ大会に続く2度目の世界陸上へ「世界陸上と東京五輪の経験を振り返って共通していたのは、両方とも一つひとつのことに向き合ってできるだけのことはできた。これだけのことをやったから結果はどうなってもいいという開き直りのようなものがあって結果が出た。今回も調子の良し悪しにかかわらず真摯に向き合えば調子も上向くかもしれない。ドーハ、東京五輪で実戦できたことをやれれば」と活躍を誓った。
(THE ANSWER編集部)