[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

110m障害の新星・村竹ラシッド、前夜の“うっかりツイート”から世陸内定「落ち着けと」

7月のオレゴン世界陸上の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が12日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子110メートル障害決勝では、20歳の村竹ラシッド(順大)が13秒31(向かい風1.2メートル)の2位。11日の予選で世界陸上の参加標準記録13秒32を突破していたため、初の世界陸上代表に内定した。順大の先輩で日本記録保持者の22歳・泉谷駿介(住友電工)が13秒21で優勝し、同代表に内定した。

13秒31で2位も初の世界陸上代表に内定した村竹ラシッド【写真:奥井隆史】
13秒31で2位も初の世界陸上代表に内定した村竹ラシッド【写真:奥井隆史】

陸上・日本選手権

 7月のオレゴン世界陸上の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が12日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子110メートル障害決勝では、20歳の村竹ラシッド(順大)が13秒31(向かい風1.2メートル)の2位。11日の予選で世界陸上の参加標準記録13秒32を突破していたため、初の世界陸上代表に内定した。順大の先輩で日本記録保持者の22歳・泉谷駿介(住友電工)が13秒21で優勝し、同代表に内定した。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」(W-ANS ACADEMYへ)

 初優勝は逃したが、最後まで日本記録保持者に食らいついた。村竹は中盤から加速し、前を行く泉谷を追う展開。持ち味を生かしながら差を詰めたが、0秒1届かなかった。レース後は息を切らし、「もう何か……夢中であんまり覚えてない。そんなに悪くない走りだったかなと思います」と振り返った。

「予選とあまり変わらないタイム。復帰戦のような大会でベストで走り切れたのはいい成果だと思います。予選でいい記録を出して、準決勝で高ぶってそれが走りに反映された。落ち着こうと思ってツイッターでも書いたけど……」

 11日の準決勝は予選より遅いタイムだった。夜には、うどんの画像付きでツイッターを更新。「うどん食べて少し落ち着きました 明日16:50~」とつづったところで、誤って更新ボタンを押してしまった。うっかりした直後に「途中でツイートボタン押しちゃいました、全然落ち着いてなかったみたいです、、、」と追加ツイート。この日は「落ち着けと思ってツイートしたんですけど」と苦笑い。それほど気持ちが高ぶっていた。

 村竹は予選を自己ベスト13秒27(追い風0.5メートル)で参加標準記録を突破。決勝で3位以内に入ることが内定の条件だった。トーゴ出身の父を持つ20歳の新星。5月8日のセイコーゴールデングランプリ(GGP)前から腰と脚に痛みを抱えていた。大会後は左大腿裏に特に痺れを感じ、関東インカレを棄権。「とにかく動かないようにしていた」と今大会の2週間前に動き始め、1週間前にハードル練習を再開したばかりだった。

 先輩の泉谷との争いについて、「正直、復帰したてで勝てる気はしなかった。世界陸上に行きたいという気持ちがあったので、自分の走りに集中した」と吐露。「オンユアマークの合図がかかったら自然と集中できるようにしてきた。レース前、昨日の夜は(フライングが)よぎったけど、レースが始まれば関係ない。去年のフライングから自分の自信になる練習を積み重ねてきた」と1年間を振り返った。

 期待されるのは日本勢初となる決勝進出の偉業。「日本選手権の3本でさらにレベルアップできる感覚は掴めた。世界選手権では決勝に残れるようにしたい。一番は得意な中盤からの加速をさらに飛躍させたい」と気合を入れ直した。

(THE ANSWER編集部)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集