セキ・ユウティン、ホールインワン達成で2位浮上 一本足打法で「飛距離が30y伸びた」
国内女子ゴルフツアーの宮里藍サントリーレディス第2日が10日、兵庫・六甲国際GC(6527ヤード、パー72)で開催された。20位から出たセキ・ユウティン(ミツウロコグループホールディングス)は、ホールインワンの1イーグルに加え、3バーディー、ボギーなしの67で回って通算7アンダー。首位に3打差の2位に浮上した。今季からドライバーショットは左足を浮かす「一本足打法」にして飛距離30ヤードアップ。苦しんできたパターイップスからも抜け出しつつあり、ラウンド後は「本当に優勝したいです」と言葉に力を込めた。首位は通算10アンダーの藤田さいき(チェリーゴルフ)。セキと同じ2位には、工藤遥加(フリー)もつけている。
宮里藍サントリーレディス第2日
国内女子ゴルフツアーの宮里藍サントリーレディス第2日が10日、兵庫・六甲国際GC(6527ヤード、パー72)で開催された。20位から出たセキ・ユウティン(ミツウロコグループホールディングス)は、ホールインワンの1イーグルに加え、3バーディー、ボギーなしの67で回って通算7アンダー。首位に3打差の2位に浮上した。今季からドライバーショットは左足を浮かす「一本足打法」にして飛距離30ヤードアップ。苦しんできたパターイップスからも抜け出しつつあり、ラウンド後は「本当に優勝したいです」と言葉に力を込めた。首位は通算10アンダーの藤田さいき(チェリーゴルフ)。セキと同じ2位には、工藤遥加(フリー)もつけている。
インスタートで2ホール目の11番パー3(159ヤード)。セキが8番アイアンで放った第1打は、ピン手前5ヤードに着弾し、そのままカップに吸い込まれた。
「(入った瞬間を)見えました。私、これで(ホールインワンは)8回目です。日本ではジュニアの時に1回、ステップ・アップ・ツアーの試合で1回、レギュラーツアーでは初めてです」
これで気を良くしたセキは、その後もスコアを伸ばした。今季は、パターイップスに悩まされ、「これまで打つ前にドキドキして腕の筋肉が硬くなっていました」。だが、今大会ではグリップの握力を一定に保つことを意識しており、スムーズにストロークできているという。そして、キャディーを務める妹のセキ・ユウリさんの力も大きいと明かした。
「仲がいいですし、楽しく話していますからリラックスできています。それでも、私が緊張していたり、集中力が途切れていると声を掛けてくれます」
両親は中国人で日本生まれ。4歳で中国に移住し、7歳でゴルフを始めた。国内女子ツアーは2017年から参戦。今季は、ツアー最終予選会(QT)42位の資格を得て、今大会が8試合目の出場になるが、スイングが大幅に変わった。クラブがトップに位置したタイミングで、左足をわずかに上げる「一本足打法」への改造だ。
「はい。少し左足を浮かせてから打っています。中国人で生物力学の先生から、『体が硬いから左足を浮かせないと右の股関節に(体重が)乗らないよ』と言われ、始めました。それと冬から筋トレをして、デッドリフトが40キロから120キロになりました。それで飛距離が30ヤード伸びました。前は220ヤードしか飛ばなかったけど、本当にゴルフが変わってきました」
今季初の好位置。今季19試合目のニッポンハムレディスクラシックで決定するリランキングを考えると、「少しでも上位で終えたい」が本音だが、セキは言った。
「本当に優勝したいです。あと2日もちゃんとコースマネジメントをして、妹と頑張りたいです」
インスタでも2ショットを披露してきた仲良し姉妹。この大会でも2人で優勝写真を撮れれば、最高の姉妹物語が完結する。
(THE ANSWER編集部)