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桐生祥秀、18歳後輩から「世代交代ですか?」 世陸かけた決勝に危機感「何か変えないと」

7月のオレゴン世界陸上の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権が9日、大阪・ヤンマースタジアム長居で開幕した。男子100メートル準決勝では、桐生祥秀(日本生命)は10秒24(追い風0.5メートル)で組4着。タイムで拾われ、ヒヤヒヤの決勝進出となった。後輩選手には普段から「世代交代ですか?」といじられることを明かし、決勝で意地の走りを誓った。

準決勝1組で10秒24を記録した桐生祥秀、左は小池祐貴【写真:奥井隆史】
準決勝1組で10秒24を記録した桐生祥秀、左は小池祐貴【写真:奥井隆史】

陸上・日本選手権が開幕

 7月のオレゴン世界陸上の代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権が9日、大阪・ヤンマースタジアム長居で開幕した。男子100メートル準決勝では、桐生祥秀(日本生命)は10秒24(追い風0.5メートル)で組4着。タイムで拾われ、ヒヤヒヤの決勝進出となった。後輩選手には普段から「世代交代ですか?」といじられることを明かし、決勝で意地の走りを誓った。

 桐生が目覚めない。準決勝1組に登場したが、伸びのある走りは見せられず。ズルズルと置いて行かれ、1組4着の10秒24。残り2組の結果を待ち、タイムで拾われてヒヤヒヤの決勝進出だった。

 取材エリアでは、「準決勝をギリギリで通って、こういう気分になるとは思っていなかった。恥ずかしいけど、ホッとしています」と安堵した。東洋大の後輩で18歳の柳田大輝は2組1着の10秒16(無風)で決勝進出。取材中に後ろを通った後輩を振り返りながら、「あいつからずっと『世代交代ですか?』って練習で言われる」と苦笑いした。

 聞こえていた柳田は「言わないでください。それは……」と恐縮。可愛がっている後輩だけに、桐生は「言った方が(記者が)書いてくれるで!」と笑った。

 自己ベスト9秒98の桐生は、4月の出雲陸上決勝で右太腿裏に違和感を覚えた。同月の織田記念国際、5月のセイコー・ゴールデングランプリは出場回避。回復に専念し、今大会は約1か月半ぶりのレースだった。「予選もですが、試合勘が取り戻せていない。予選もダラダラしていてもうちょっと行っていると思っていたけど、感覚が違った。モタモタしている部分がある」と振り返った。

 この種目で大会前までに参加標準を切っていた選手はいなかったが、サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)は10秒04(追い風0.8メートル)で全体1位で突破した。決勝で3位以内に入れば内定。世陸内定とともに2年ぶり3度目の優勝が懸かっている桐生は「一晩で2か月前と何が違うか考えたい。今の走りじゃ上位は狙えない。何かを変えないと。世代交代をさせないようにしたい」と本領発揮を誓った。

 2組に登場した前年王者の多田修平(住友電工)は10秒41、前年2位のデーデー・ブルーノ(セイコー)は10秒25(ともに無風)でまさかの敗退を喫した。

(THE ANSWER編集部)


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