前ソフトバンク監督・工藤公康氏が指導 娘の遥加が4位発進「球筋を変えた。気合です」
国内女子ゴルフツアーの宮里藍サントリーレディスが9日、兵庫・六甲国際GC(6527ヤード、パー72)で開幕した。ツアー未勝利の工藤遥加(フリー)は、5バーディー、1ボギーの68で4アンダー。首位に3打差の4位で発進した。昨季終盤はドライバーの不調に苦しんだが、オフからプロ野球・福岡ソフトバンクホークス前監督の父・公康氏がコーチに就任。球筋をフェードからドローに変える指導を受け、振り切るスイングを取り戻したことを会見で明かした。首位には7アンダーの西村優菜(スターツ)と林菜乃子(ユピテル)が立った。
宮里藍サントリーレディス初日
国内女子ゴルフツアーの宮里藍サントリーレディスが9日、兵庫・六甲国際GC(6527ヤード、パー72)で開幕した。ツアー未勝利の工藤遥加(フリー)は、5バーディー、1ボギーの68で4アンダー。首位に3打差の4位で発進した。昨季終盤はドライバーの不調に苦しんだが、オフからプロ野球・福岡ソフトバンクホークス前監督の父・公康氏がコーチに就任。球筋をフェードからドローに変える指導を受け、振り切るスイングを取り戻したことを会見で明かした。首位には7アンダーの西村優菜(スターツ)と林菜乃子(ユピテル)が立った。
今季の工藤は、ドライバーショットにこだわっている。昨季終盤は「ドライバーを持ったらどこに飛ぶか分からない」と語り、第1打を3番ウッドか5番ウッドで放っていたが、「今はドライバーしか持ちません。使わなくていいホール以外は」と言った。この日は14ホール中10ホールでフェアウェーキープをし、好発進につなげた。
転機はオフにあった。プロ野球の投手で通算224勝を記録し、監督としてもソフトバンクを日本一に導いている公康氏がコーチとなり、弱点のドライバーショットを修正することになった。2人で話し合い、球筋を変えることにしたという。
「前はボールを潰すイメージで打ったフェードというかスライスになっていましたが、今はドローになりました。プロはお客さんにドライバーショットを見せなきゃいけないのに、それができていなかったので変えました」
結果、工藤は本来の飛距離を取り戻した。
「前はキャリーで238ヤードぐらいでしたが、今は250ヤード以上あります」
高校卒業後、2011年プロテストに一発合格してから11年。ツアー未勝利、シード権取得のシーズンもなく、今季前半戦はツアー最終予選会(QT)33位の資格で出場を重ねている。だが、暫定リランキングは36位と微妙なライン。今季19戦目のニッポンハムレディス終了時に40位以内に入っていれば、その後も当面の試合出場が見込めるだけに、工藤は「とにかく精いっぱいやるだけです。気合です」と自分に言い聞かせた。
(THE ANSWER編集部)