井上尚弥にかかる日本のジンクス打破 バトラー戦で敵地開催なら「あ~、面白い」
ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(大橋)が8日、ノニト・ドネア(フィリピン)との3団体統一戦から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜はさいたまスーパーアリーナで2回1分24秒TKO勝ちし、日本人初の3団体王座統一に成功。4団体統一戦での“日本ボクシング界のジンクス打破”へ「面白いですね」と歓迎した。
井上尚弥が一夜明け会見
ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(大橋)が8日、ノニト・ドネア(フィリピン)との3団体統一戦から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜はさいたまスーパーアリーナで2回1分24秒TKO勝ちし、日本人初の3団体王座統一に成功。4団体統一戦での“日本ボクシング界のジンクス打破”へ「面白いですね」と歓迎した。
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日本のボクサーたちが打ち破れない壁がある。英国選手と英国で開催した世界戦は、日本人の6戦全敗。4日(日本時間5日)には、IBF世界スーパーフェザー級王者・尾川堅一(帝拳)が同級3位ジョゼフ・コーディナに敗れたばかりだ。そして今、井上が標的にするWBO王者ポール・バトラーは英国人だ。
井上陣営は国内外にかかわらず、年内の4団体統一戦開催を実現させる方針。この日、井上は開催地について「どっちでもいい。バトラーが来るなら日本でもいいし、英国じゃないとやらないと言うなら出向いでもいい」とし、ジンクスの存在を聞かされると「あ~、それは面白いですね」と興味を示した。日本のモンスターが負の歴史に終止符を打つ可能性がある。
今回のドネア戦に向け、6日の前日計量直前には「寂しいなぁ。喉が乾いているこの瞬間が終わってしまう」と話したことを大橋秀行会長が明かしていた。普通なら早く水分を摂りたいところだが、真逆の心情。それだけ減量に余裕があり、順調に調整が終わった証しだったが、言葉の真意について本人は笑いながら明かした。
「真意はそのままですよ。ここまで苦しんで落としてきたものが、ほんの一瞬でなくなってしまうのは寂しいなって。でも、計量30分前だからそうなるだけで、1日、2日前は早く終われと思っていますよ」
体の状態を見ながらしばらく休養する。4団体統一戦が実現しなければ、スーパーバンタム級に上げる方針は変わらないが、「ここまで来たら4団体統一にこだわりたい」とアジア人初の偉業に強い意欲を見せた。
(THE ANSWER編集部)