井上尚弥、迎え撃つ王者陣営が打倒怪物に自信 「彼はイノウエを恐れていない」
「彼はパワーがあるが、私は対処して自分のやりたいようにできる自信がある」
戦前の予想は圧倒的な井上有利。だが、マクドネルは井上戦を前にこうコメントしている。
「彼は強打ができるが、ずっと階級を上げて相手を倒し続けることはできない。私は背のあるバンタム級だ。彼は少しパワーがあるだろうが、私は対処して自分のやりたいようにできる自信があるよ」
165センチの井上に対し、マクドネルは175.5センチとその差は10.5センチ。体格面でのアドバンテージに王者は自信を持っているようだ。
マクドネルのトレーナー、デイブ・コールドウエル氏も「人々はジェイミーが10年間無敵なことを忘れている。彼を倒せると見込まれた者たちと戦ってきたことも」と話し、これまでも不利な下馬評を覆して防衛を重ねてきたことを強調している。
「井上が対戦してきた相手を見てみると、全員が彼を恐れていた。恐れている人間を相手にするのと、勝利を当然と感じている人間を相手にするのは大きな違いがある。ジェイミーは勝利を当然と感じている」
トレーナーはこう話し、マクドネルが過去の井上の対戦相手とは違うメンタルで臨むことを強調している。
古くから“黄金のバンタム”と呼ばれるほど層の厚い階級。スーパー王者のライアン・バーネット(英国)が君臨しているとは言え、WBAの正規王座を6度も防衛しているマクドネルは決して簡単な相手ではないだろう。逆にこの王者を楽にクリアできるようなら、井上のバンタム級での前途は非常に明るいものとなる。
(THE ANSWER編集部)