井上尚弥は「滅茶苦茶進化してる」 1年ぶりにスパー相手務めたフィリピン選手が証言
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は6月7日にWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との王座統一戦を迎えるが、スパーリングパートナーを務めているフィリピン勢2人がモンスターの圧倒的な能力を改めて証言。フィリピン紙「デイリー・トリビューン」が報じている。
ドネア戦に向けて招聘した2人「本当に力強かった」「タイミングが凄い」
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は6月7日にWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との王座統一戦を迎えるが、スパーリングパートナーを務めているフィリピン勢2人がモンスターの圧倒的な能力を改めて証言。フィリピン紙「デイリー・トリビューン」が報じている。
「フィリピンの閃光」の異名で知られる同国の英雄と2度目の対戦を迎える井上。ドネア対策としてスパーリングパートナーを務めているフィリピン人ボクサーはその実力を高く評価していた。
元WBO世界フェザー級1位のジェネシス・セルバニア(フィリピン)は「イノウエは全てを兼ね備えている。パワー、スピード、リング上の知性。スパーリング開始直後は少し大きかったけど、彼は本当に力強かった」と絶賛。バンタム級から4階級上のライト級で戦っているが、モンスターのパワーに感銘を受けた様子だ。「パワーだけでなく、高度なIQを持ったファイター。トレーニングでもかなりの規律正しさを見せている」とも絶賛したという。
一方で、5日に井上と4ラウンドのスパーリングをこなしたという元WBO世界スーパーフライ級12位で14戦無敗のケビン・ジェイク・カタラハ(フィリピン)は「イノウエはタイミングが凄い。いつどこにショットを着弾させるか分かっている」と脱帽した。
さらに、ドネアともスパーリング経験を持つカタラハは前回対戦で井上がドネアをマットに沈めた左のボディショットを、2人から浴びた経験があるという。「2人から受けたけど、正直に言おう。イノウエのパンチの方がインパクトが違う。着弾の時はいつも感覚が違う。彼のタイミングは完璧なんだ」と両王者のパンチを比較し、井上に分があると証言したという。
昨年6月のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦前にもスパーリングパートナーを務めたカタラハは「イノウエは本当に滅茶苦茶進化している。スピードを上げることもできる。今の方がずっと凄いよ」と語り、井上の1年前からの成長を実感。また、セルバニアは「経験とスキルという部分では、ドネアは健在だ」と分析する一方、「年齢だ。それが個人的な唯一の懸念材料」と11月に40歳を迎える同胞王者の加齢を懸念していた。
(THE ANSWER編集部)