世界陸上100m王者コールマン「勝利を持って帰る」 日本初レースで多田&小池らと激突
陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が8日、東京・国立競技場で行われる。7日は会場で一部選手が会見。男子100メートルに出場する2019年世界陸上王者クリスチャン・コールマン(米国)、多田修平、小池祐貴(ともに住友電工)、デーデー・ブルーノ(セイコー)が登壇した。
8日セイコーGGPへ会見
陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が8日、東京・国立競技場で行われる。7日は会場で一部選手が会見。男子100メートルに出場する2019年世界陸上王者クリスチャン・コールマン(米国)、多田修平、小池祐貴(ともに住友電工)、デーデー・ブルーノ(セイコー)が登壇した。
コールマンは世界歴代6位タイの自己ベスト9秒76を持つ。しかし、ドーピング検査違反で20、21年は出場停止になり、東京五輪を走ることはなかった。4月22日に200メートルで19秒92(追い風0.5メートル)をマーク。19年ドーハ世界陸上以来の100メートルへ「屋外の大会にもピークを持っていきたい。今季初の100メートルのレースなので勝利を持って帰りたい。2019年と同じようなパフォーマンスを出せるようにしたい」とコメント。日本初レースへこう続けた。
「心配は感じない。インドアで良い状態を残してきた。練習でも感触は非常にいい。怪我もない状態なので楽しみです。高いレベルのパフォーマンスを出してシーズンのいいスタートを切りたい。日本に来るのは初めてです。練習に集中していますが、日本文化に関心がある。異なる文化、環境は体験してみたい。
食については焼肉に行きました。いろいろ見たい気持ちもあるけど、まずは大会に集中して時間があればいろいろ見てみたい。五輪が行われたスタジアムで大会に出るのは初めて。入った瞬間に圧倒されました。だから、楽しんでいきたい。日本人スプリンターは非常にリレーが強い印象。その経験があるし、凄く才能のあるスプリンターだと思う。一緒に戦えることが楽しみです。ワールドクラスのフィールドでいいシーズンが切れることも楽しみです」
日本勢も負けていられない。多田は4月29日の織田記念国際で土砂降りの雨と寒さの厳しいコンディションの中、10秒57(向かい風0.7メートル)と不本意な走りに。「試合に刺激が入っていなくていい結果を残せなかった。今回はグランプリシリーズで緊張感があって、いい刺激があります。タイムはあまり意識せず、まず明日は勝負にこだわって楽しんでいけたら」と力を込め、コールマンについてこう語った。
「こういう大変な時期に日本に来ていただいて感謝している。僕は一度、一緒に走ってボロ負けしている。明日はレベルが高くなるので、いいレースをして次以降への流れをつくっていきたい」
自己ベスト9秒98の小池はコールマンについて「僕は2019年に一度走ったことがある。映像ではなく、肌で感じることは貴重な経験。来ていただいた幸運を経験値として生かしたい」と語り、「試合を重ねてコンディションも整ってきた。今季一番の走りができたらと思います」と意欲。東京五輪400メートルリレーのメンバーのブルーノは「力を出して走りたい。日本国内では体験できないこと。海外選手と走るのは楽しみ。(コールマンは)アップを見ていても違うところを感じる。いい刺激をもらえるように走りたい」と意気込んだ。
今季は7月にオレゴン世界陸上が開催される。世界陸上の参加標準記録は10秒05に設定され、6月9日開幕の日本選手権(大阪)で代表権を争う。
(THE ANSWER編集部)