“密着マーク”で相手司令塔を封殺 バスケ三河の23歳エース、CS圏内死守へ圧巻プレー
CS出場が「目標」も「出るだけじゃダメ」
信州戦を1勝1敗で終え、CS圏内に踏みとどまったものの、三河にとっては依然厳しい戦いが続く。
「コンディションは悪くないんですけど、自分自身シーズンを通してずっと試合に出るのは初めてですし、思っているより(疲労が)きているのかもしれません。1試合1試合が大事になるので、毎試合緊張感があって、身体的な疲労というよりは、メンタル的な疲労を今年はすごく感じています」
西田はそう明かしたが、オフェンスではエースとして大事な場面を託され、ディフェンスでもエースキラーとして重要な役割を担うルーキーからは、気負いも気後れも感じられない。シーズンを通して成長している自分自身とチームに自信があるからこそ、この苦境を楽しみ、成長につなげようとする余裕さえも漂う。
「クラッチタイムでボールを持たせてもらうことも増えましたし、そこで自分が行ければ一番良いですけど、このチームはストロングポイントがたくさんあるので、そこを上手く活かしながら、判断してやっていけたらと思っています。プレッシャーはありますが、かといって普段と違うことをしちゃいけないと思うので、今までやってきたことを崩さずに、ここからさらにチーム力を高めていきたい。今はCSに出ることが目標ですけど、出るだけじゃダメだと思うので、上位チームを食えるように頑張ります」
三河の若きエースは、どこまでも自然体で、どこまでも頼もしい。
(山田 智子 / Tomoko Yamada)