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試合中止カシメロは「仮に戦えばバトラー圧倒」 母国識者が擁護「恐怖感じるだろう」

ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は、22日(日本時間23日)に英リバプールで予定していた同級1位ポール・バトラー(英国)との5度目の防衛戦が中止になった。試合前のサウナ利用を禁止する英ボクシング管理委員会(BBBoC)の規定違反によるもの。ただ、カシメロの地元フィリピンの識者は「カシメロが相手だったら(バトラーは)やられてた」と“擁護”している。

ジョンリエル・カシメロ【写真:Getty Images】
ジョンリエル・カシメロ【写真:Getty Images】

サウナ利用禁止の規定違反で2度目のドタキャン

 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は、22日(日本時間23日)に英リバプールで予定していた同級1位ポール・バトラー(英国)との5度目の防衛戦が中止になった。試合前のサウナ利用を禁止する英ボクシング管理委員会(BBBoC)の規定違反によるもの。ただ、カシメロの地元フィリピンの識者は「カシメロが相手だったら(バトラーは)やられてた」と“擁護”している。

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 カシメロは昨年12月、ドバイでバトラーと対戦予定だったが、胃腸炎を理由にカシメロが計量直前で緊急入院。今回は英国入国後に禁止されていたサウナ利用の映像を自らのYouTubeで公開してしまう失態で試合中止になった。バトラーは同級4位ジョナス・スルタン(フィリピン)との暫定王座決定戦で判定勝ち。カシメロを「本物の卑怯者」と批判していた。

 2度もドタキャンし、ボクシングファンからも非難を集めているカシメロだが、地元メディア「GMAニュースオンライン」は「(試合をしていたら)カシメロはバトラーを倒していたと解説者は話す」との見出しで記事を掲載。そもそもルールを守れず、勝敗を語る段階にすら立てなかった選手だが、フィリピン人アナリスト、エド・トレンティーノ氏の“擁護”を伝えている。

 同氏は「まず最初にカシメロはパンチが豊富。テテ戦を見た? リゴンドー戦は苦戦していたが、リゴンドーはバトラーより強い」と、カシメロが2019年に3回TKO勝ちしたゾラニ・テテ、昨年2-1の判定でなんとか勝利したギジェルモ・リゴンドーの名前を出し、仮に戦っていたらバトラーは敗れていたと指摘している。

「バトラーはスペースを作れない。カシメロが相手だったらやられてた。カシメロは鋭い角度からパンチを打ってくる、想像できない角度から打ってくるんだ」「バトラーもリング上でカシメロを相手にしていたらより恐怖を感じていただろう」

 井上尚弥が2団体統一王者として君臨するバンタム級で、未だベルトを保持しているカシメロ。トレンティーノ氏はその実力を認めているようだが、そもそもリングに上がることすらできなかっただけに、評判の更なる下落は避けられそうにない。

(THE ANSWER編集部)


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