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桃田賢斗「自分に自信がない部分」との闘い 理想の“2分の1”から海外連戦での復調決意

バドミントン日本A代表が23日、アジア選手権(26日開幕、マニラ)に向けて出国した。大会後はバンコクへ移動して、男女団体トマス&ユーバー杯(5月8日開幕)に参加、さらに当地でタイオープン(5月17日開幕)に出場するため、1か月にわたる海外遠征となる。

アジア選手権に向けて出国した桃田賢斗【写真:平野貴也】
アジア選手権に向けて出国した桃田賢斗【写真:平野貴也】

1か月にわたる海外遠征へ出発、初戦のアジア選手権では3連覇に挑戦

 バドミントン日本A代表が23日、アジア選手権(26日開幕、マニラ)に向けて出国した。大会後はバンコクへ移動して、男女団体トマス&ユーバー杯(5月8日開幕)に参加、さらに当地でタイオープン(5月17日開幕)に出場するため、1か月にわたる海外遠征となる。


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 団体戦で男子チームの主将を務める桃田賢斗(NTT東日本)は「大会を開催してもらえるのは、嬉しいこと。以前の状況を考えると幸せなことなので、一戦一戦、大事に戦っていきたい」と意気込みを語った。初戦となるアジア選手権では優勝候補として3連覇に挑むが、渡航前に成田空港で取材に応じた桃田は「理想が100だとしたら? 今は、50くらいじゃないですか。ちょっと今、自分に自信がない部分、メンタル的な部分がすごく大きいのではないかと思います」と不安を抱えていることを打ち明けた。

 桃田は、絶好調だった東京五輪前との比較にさらされ、メンタルコンディションに不安を抱えている。東京五輪の金メダル候補として注目されていた2019年には、通算64勝5敗と圧倒的な強さを誇り、ギネス記録となる主要国際大会11度優勝を成し遂げた。しかし、20年1月にマレーシアで運転手が死亡するほどの交通事故に遭い、目の手術などで長期ブランクを余儀なくされてからは敗戦が増加。国際舞台に復帰した21年3月以降は、まさかの予選敗退を喫した東京五輪の試合も含めて18勝9敗。3年以上堅持した世界ランク1位も昨年11月に陥落した(現在は2位)。

 同じ昨年11月にはインドネシアマスターズで1年10か月ぶりとなるワールドツアー優勝を果たしており、まったく勝てなくなったというわけではないが、12月には腰痛を発症し、BWFワールドツアーファイナルズを棄権。世界選手権も欠場した。国際大会の復帰戦となった今年3月の全英オープンは、準々決勝で敗退。フィジカルのコンディションも安定せず、コンスタントに成績を残せていない。

 19年の超人的な連勝劇が作り出した、勝って当たり前のイメージとの比較では「勝てなくなった」印象は否めない。桃田は「自分もあの(勝ち続ける)経験をして、周りの方もあの時(19年)を見ているので、やっぱり(当時より)調子が悪いんじゃないかとか、あの時の(強い)桃田はもういないんじゃないか、みたいなコメントを目にするのは、ちょっと悲しいですけど、そこは意識し過ぎずにやりたい。今の自分は、今の自分でしかないので、今できることを全力で出し切りたい」と自身が置かれている立場と向き合った。

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