「跳べたら勝つ」ではなく… 「シニア年齢資格引き上げ論」の是非 露メディア検証
「跳べたら勝つ、転んだら負ける」ではない本質「それこそがフィギュアの源」
「今はみんな、ジャンプのことしか話さない。人々は自分に害を与え始めている。どうやってそれに歯止めをかけたいですか? 私の考えでは方法は一つしかありません。それは18歳まで少女たちをシニアの大会に出場させないことです。もし、私が12歳だったら、お金を稼げるようになるのは18歳以降と知っています。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
あなたはどう思いますか、(私が12歳だったら)私があまりに多くの4回転ジャンプを跳ぶのか、それとも将来に向け自分の身体を維持するために勝利に必要なだけの4回転ジャンプを跳ぶか? なぜロシアの後を追いかけるのでしょう? 私たちは現実を追いかけなければいけない、あなたたちがこれらの子供たちが長年競技できることを願っているという現実を」
幼少期から打ち込んで負担の大きい高難度のジャンプを跳び、競技人生が短くなってしまうことを危惧しているようだ。記事では「この著名なコーチの言葉には言うまでもなく一理ある。18歳という年齢は本当に明確な境界になるかもしれない」と記述。18歳が線引きとなれば、若くして活躍するために体を猛烈な練習で壊すこともなくなるだろうと賛同している。
さらに、18歳を過ぎれば大人の女性となり、ジャンプの技術を維持して駆使する者もいれば、芸術性や女性らしさを取り入れる者もいるだろうとし、「それこそがフィギュアスケートの源なのだ。主要な原則は『跳べたら勝つ、転んだら負ける』ではなく、美しさや上品さ、女性らしさであり、結局のところ芸術家としての才能とプログラムのアイデアなのだ」と訴えている。
記事では、6月のISU総会で年齢制限の引き上げが承認される可能性を指摘し、下限を16~18歳の間で検討するとの見通しを示している。ただし、最も影響を受けるのが、ロシアになる。